死ぬまでにしたい10のこと
脚本仲間が良かったと言っていたので。
人は自分に死が宣告されたらどうするのだろう?
ということにもちょっと興味がありました。
DVDで鑑賞。
清掃の仕事をしている23歳のアンは、
夫のドンと二人の娘とトレーラーハウスで暮らす主婦。
しかしある日、突然の腹痛に倒れ、
トンプソン医師に癌で余命2~3ヵ月と宣告される。
17歳で初めてキスした相手の子供が出来てそのまま結婚。
19歳で2番目の子供を産み、今は失業中の夫と家族4人で
母親の家の裏庭でトレーラーハウス暮らし。
父親は10年も刑務所にいる。
アンは自分の病を誰にも告げずにいようと決意し、
そして「死ぬまでにしたい事」のリストを作って実行することにする。
10項目の中、特に最初の方は
「毎日愛していると言う」「18歳の誕生日まで毎年メッセージを送る」等
子供のことばかり。
子供、いないからわからないけれど、そういうもんか。
後半に「髪型を変え、ネイルもする」、
そして「夫以外の男と付き合ってみる」。
そっか、そういうもんかー。
彼女は青春を楽しむまもなく主婦になってしまい
子供の世話とパートに追われる毎日。
だからといって、夫がダメダメなわけではない。
彼なりに努力してるし、子供の面倒も見て、
何より彼女を精神的にも肉体的にも愛してる、
そしていい男。(笑)
もちろん彼女も夫を愛している。
それでも他の男と付き合ってみたいと思うわけね。
そっか、そういうもんかー。
だとしたら、死を目の前にしていなくても普通の人が
ちょっとした不満があったら、いやなくても、結婚していても
他の男に魅かれることは自然なことなのじゃないの?
と、変なところに共感してしまった。
死ぬことが確実だからって
彼女だけが特別許されることは思えなかったな。
人間は病気ではなくても、いつ死ぬかわからないし。
社会がめちゃめちゃになる?( ^ _ ^;
彼女は10のことを消化しようとしていく。
刑務所の父親にも会いに行くのだ。
やろうと思ったら死を前にしなくてもできることはある。
というか、死を前にしなくても
自分の人生を振り返って、行動を起こすことはできる。
「死ぬまでにしたい10のこと」というタイトルも悪くないと思うが
原題は「My life without me」。
ちょっと重い感じ。でもこれも悪くない。
最後のシーンは彼女の夢?
そんなに上手くいったらどんなにいいだろう。
でも私も死ぬ時くらいは、綺麗な夢を見て、穏やかに逝きたいな。
医者がアンに「あと10年、20年、歳をとってたら(進行が遅いので)手術できた」
と言った時、
あー、やっぱり私の体は20代とは違うのね。
とへこんだ。
なんか、今回、
映画の言いたいこととは違ったことを感じ取っているような。。。
私の心が曲がっているのかしら?
天国にはいけないかもな。f(^^;)
ストーリー ★★★
映像 ★★★
音楽 ★★★
総合評価 ★★★