それでもボクはやってない
「Shall We ダンス?」の周防正行監督が、
11年ぶりに作った映画。
「Shall We ダンス?」はかなり好きな映画なので
本当は映画館で観たかったのですが
DVDで鑑賞となりました。(T^T)
フリーターの金子徹平は
大事な就職の面接を控えた日の朝、
満員電車から駅のホームへ吐き出されたところを
痴漢に間違われ現行犯逮捕されてしまった。
連行された警察署で容疑を否認すると、
そのまま拘留される。
その後も一貫して無実を主張するものの、
結局は起訴される事に。
留置所暮らしを余儀なくされた金子の
無実を訴える戦いが始まった。
監督は3年もかけて“裁判”を取材したそうです。
何とも後味の悪い映画でした。
日本の裁判制度に問題があるのはわかったのですが、
じゃあ、こういうことに巻き込まれた場合、
どうしたらいいのでしょうかねぇ。。。
だんだんむなしくなってきて
やってなくてもやったと言って、
さっさっと新しい人生を始めた方がいいような気になりますよね。
それでも時間とお金と自由をかけてって
うーん。。。
この映画を観た男性の友人が
「満員電車に乗るときは両手を挙げて乗ろうと思う」
って言ってたけれど
ほんとそれしかないって感じに思えてくる。
ホラー映画を観て、夜中トイレに行かないようにするというのとは
ちょっと違うのが、何ともいえない、いや~な感じ。
主人公は友人や元彼女が力になってくれたけど
例えば私が窮地に陥った時、
ここまで助けてくれる人間がいるだろうかねぇ。( ^ _ ^;
よくできた映画だと思いますけれど
楽しめるという感じではなかったですね。
裁判映画、好きなんですけれどね、
どんでん返ったりするから好きなのであって、
これはどんでん返らないし、
かえってストレス溜まるし。。。f(^^;)
周防監督には次回は楽しい作品を作ってほしいかなぁ。。。
ストーリー ★★★
映像 ★★★
音楽 ★★★
総合評価 ★★★