Vフォー・ヴェンデッタ | 映画、言いたい放題!

Vフォー・ヴェンデッタ

この映画、話題になりましたが、どういう映画か今ひとつわからず。
そういえば、タイトルもわかりにくいですね。
まぁ、面白いという噂ですが。
というわけでDVDで鑑賞。


世界戦争大戦後に独裁国家となった近未来のイギリスでは、
夜間外出を禁じる戒厳令と、徹底した言論弾圧によって、政府に反抗する人々を押さえつけていた。
それだけでなく、キリスト教信仰を強調してその他の宗教を揶揄し、
自由主義者、同性愛者をも糾弾していた。
11月5日の夜。
夜間外出中にイヴィーは秘密警察に見つかり
危機一髪のところを[V]と名乗る仮面の男に命を救われる。
しかし、彼はその晩、町中心部にある政府の建物を爆破した。
イヴィーは仮面の男共に、重要参考人として警察に追われることになる。
イヴィーの運命は?そして、[V]とは一体何者なのか?


1605年11月5日に国王の圧制に反発し、
英国国会議事堂の爆破未遂事件を起こしたが失敗に終わり処刑された
実在した人、ガイ・フォークス。
今でもイギリスでは11月5日を「ガイ・フォークス・デー」として記念して
花火をあげるのだそうだ。
映画はイギリスが舞台だけれど、
それが普通の状態ではないという独特の雰囲気があります。
ただ、いらないのではと思えるエピソードもあってわかりにくい。
とくに登場人物が誰が誰だかが途中わからなくなって
不覚にも後半寝てしまいました。( ^ _ ^;
そして[V]が何故彼女を拷問するのか、感情移入できませんでした。
もし感情移入できてればラストで泣けたかも。
ちょっと「オペラ座の怪人 」を思い出しましたが。
最初の11/5から1年間を描いていて
彼女自身が「自分が変わった」と言っていたけれど
その変化も良くわからなかったです。
彼に加担するようになったことか?
それにしても最後彼女は彼と一緒に列車に乗りませんでしたねー。
乗るかと思ったけど。。。乗らないか。(爆)


[V]は全く素顔を見せません。回想シーンですらも。
[V]役は『マトリックス』『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのヒューゴ・ウィービング。
渋いです。そしてちょっと変です。(笑)


原作は1980年代にイギリスで発表されたグラフィック・ノベルだそうで
劇中の独裁国家のモデルはサッチャー政権下の超保守化したイギリスらしい。
描かれた世界はナチスそのもの。
でも情報操作やなんかを観ているとあながち別世界のものではない説得力があって怖いです。
[V]のような人が現れて決起団結を呼びかけても
日本ではうまくいかないだろうなぁ。。。

革命とテロ行為って紙一重かも。

架空のおとぎ話のようであってそうではない、

いろいろ考えさせられました。



ストーリー  ★★★
映像     ★★★☆
音楽     ★★★☆
総合評価  ★★★


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