砂と霧の家
昨日脚本のゼミで「好きな俳優は?」ということが話題になりました。
この映画に出演しているジェファー・コネリーさんは
最近注目している女優さんの一人です。
DVDで見ました。
役所の手続きミスで父親が残した家を取り上げられてしまったキャシーは、
弁護士を介して家を取り戻す手続きを始める。
だがその間に家は競売に出され、
イラクから亡命してきたベラーニ大佐の家族が住み始めてしまった。
間もなく役所は手続きミスを認めて大佐に家の返還を求めるが、
彼はこれを拒否して家を市場相場で買い戻すように要求する。
大佐には大佐なりの事情があり、簡単には家を返すわけにはいかなかった。
話し合いは平行線をたどり、思わぬ悲劇が。。。
この作品は好き嫌いが別れるでしょう。
全く救いのない作品だからです。
私は好きな作品でした。
どんなに前向きに生きていこうとしたくても
「居場所」のない人々というのが本当にいるんだという悲しみが
きちんと描かれていたからです。
宗教問題、人種問題等の込み入った事情はともかく
ヴァディム・パールマン監督自身も難民だったという境遇だからでしょうか、
その行き場の無い悲しみはヒシヒシと伝わりました。
映像も綺麗です。
ジェニファー・コネリーさんよかったです。
この方が出始めた頃はアイドルっぽい売り出し方(?)だったのですが
「ビューティフル・マインド」も良かったし、
今回の生活感ある役も自然でとてもよかったです。
最近公開された「ダーク・ウォーター」ちょっと見てみたいです。
ストーリー ★★★★
映像 ★★★★
音楽 ★★★
総合評価 ★★★★☆