シュリ | 映画、言いたい放題!

シュリ

韓国では公開当時、『タイタニック』の動員記録を半分の日数で突破し、
なんと約7人に1人が観たという空前のヒット作だそうです。
韓流ブームが来る前の映画ですね。
日本でもテレビの宣伝が凄かったのでビデオで鑑賞。


あらすじは一言でいうと
北朝鮮凄腕テロリストと韓国情報部の戦いを描いたサスペンス・アクション映画です。


この映画は私が韓国映画というものを意識して観た初めての映画です。
「南北問題」を絡めてサスペンス有り、アクション有り、ラブロマンス有りのてんこ盛りで
ここまで創るかって感じです。やられました。
テンポもいいし、アクションの迫力も緊迫感も凄い。
クライマックスのサッカー場のシーンはゲリラ撮影と聞きました。( ^ _ ^;
ともかく創り手の気迫が凄く伝わります。
「これが俺達(韓国)の映画だ!」みたいな。(笑)
韓国と北朝鮮の関係を深くは知らなくても
冒頭のシーンでその過酷な状況は否応なしにわかるので
登場人物の立場や苦悩がとても伝わります。
ただのサスペンス・アクション映画だけではなく、深い人間ドラマです。


この映画を見る程に私は泣いてしまうのです。
それは北朝鮮側の人間に感情移入してしまうからです。
これはこの映画が好きになるかどうかの大きなキーだと思います。
国の為に自分を犠牲にすることが当たり前だと考えてた人間が
人間として当たり前の幸せに気づいてしまう。
しかしそれは叶わない、叶えてはいけない。
ここに感情移入できれば、最後のちょっと長いのでは?と思えなくもない
エピローグにも涙できると思います。
(サントラ盤、私は手に入れてしまいました。今は廃盤になっているそうです。)


荒いところもあるし、欠点もあるけど好きな映画です。
この映画で気をよくして「韓国映画はすごい!」と思い
私はその後、沢山幻滅することになるのですがね。。。


ちなみにタイトルの「シュリ」は
この映画の中で北朝鮮側のコードネームとして使われていますが
「朝鮮半島固有の澄んだ川の水のみに生息する在来魚で、南北を行き来できる象徴」
だそうで、映画を見終わった後に
このタイトルの深さに余韻を感じることができます。
レビューを書いていたら、この映画をまた観たくなりました。(^^)



ストーリー  ★★★★☆
映像     ★★★
音楽     ★★★★☆
総合評価  ★★★★☆


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