今日は久しぶりに、学校の事を書きます。長いです。
マグネットの事をもっと知りたい。
ゲートとは何か。
テストを受けたのだけどどうなるのか。
Gifted testを教えてください。
色々質問がありましたのでまとめて書いてみます。
興味のある人だけどうぞ。
この間、先輩ママさんグループと久しぶりにお会いして
近況報告&情報交換しました。
そこで出た話題。
あなたの子供、学校マグネットだったね。から始まり
「ゲートとかマグネットとかなーんにも知らなかった」
「APとかSATの勉強とかしておいたほうがいいなんてなーんにも知らなかった」
「知ってたら違ってたと思う」と。
もう子供が大学卒業しちゃったというママさん達の会話。
アメリカの義務教育は(公立は全部無料)
キンダー1年。そして1年生~12年生まで。
中1とか高3とかの呼び方ではありません。
1番最初驚いたのは、日本のように全員同じ年齢からスタートしないということ。
キンダー入学を1年遅らせる子もいます。
遅生まれや将来スポーツ選手にさせたい。
1年遅らせると他の子より早く体が大きくなるし脳も発達する=有利になるという考え方。
あと、英語が苦手だったり外国から引っ越してきた子は
英語がついていけないからと学年を遅らせる子も普通にいます。
つまりスタートする時期も卒業する年も自由。
逆に、1学年2学年早い教育を受ける子もいます。
普通の授業では物足りない。普通の授業の進み方が遅すぎる。と言う子。
出来ちゃう子は授業が退屈になる。その為にあるのが
オーナーズクラス(SAS)であり
ゲート教育(Gifted)であり
マグネット教育です。
今日はこの3つの紹介。(過去に何度も書いてますが、まあ良しとして下さい)
どうやって認定されるか?
***まずマグネットから。***
抽選です。
興味があれば、来年キンダーという時期からせっせと送ってポイントをかせぐ事です。
ロサンゼルス郡ではロサンゼルス学校区にマグネットはあります。
他の州も場所によってあるそう。
学校は8月から新学年が始まりますが
始まってすぐに、翌年の学校見学や学校申し込みが始まります。
私立もその時期。
ロサンゼルス公立はlausdのサイトで申し込みが行われます。
サイト内にマグネット校の名前や種類が多彩に乗っています。
学校見学は9~10月。申し込みは10月あたりがほとんど。
過去に何回か書いているので詳しくは過去記事を参照に。
近年マグネット校が多くの人に知られ
申し込み人数は年々増えているそうです。
マグネットの良い所は、PTAがしっかりしている事。
親が教育熱心なのでPTAに多くが参加し、良い先生が揃います。
そして寄付金も公立にしては多い。
オーナーズやギフテッド教育に力を入れてスコアをあげたがる。
学校のスコアが上がると生徒も増える。人気校になると更にいい先生もやってくる。
マグネットは、エリアや人種、お金持ち関係なく
誰でも平等にどこからでも申し込め、レベルの高い教育を受けることができるのです。
そしてその学校独自のプログラムがあります。
スポーツ大会みたいなイベント行事を取り入れたり
課外活動を充実させたり
アートや音楽を多彩に取り入れたり。トリップも公立校にしたら多い。
***次はゲート。***
GATEとは
Gifted and Telented Educationの略。
過去に詳しく書いていますので参照に。
早期教育、才能を伸ばす英才教育(大げさ...)ともいわれています。
ギフテッド認定は、1~3年生の頃に担任の先生が生徒を選び
ギフテッドのテストを受けさせます。
親がリクエストして受ける場合もあり。
テストは学力ではなく、教育心理学チームや専門家が行います。
どんなテストかは発表されません。親も知りません。
ペーパーテストとインタビューで行うのが通常らしいです。
テストを受けさせるのが嫌だという親もいるので
受ける前に必ずサインをさせられます。
娘の場合、1年生の時、受けていいかの手紙をもらって帰りました。
いつ、テストをしたのかも知らず、子供も小さすぎて何があったかも言わず。
(今きいても全く覚えてないそうです)
ギフテッドテストは
そのための勉強方法とかはありません。
IQテストと同じようなものらしい。
3択か4択で
英語が出来なくても文字が書けなくても大丈夫。
1年生の娘は英語そんなに出来ていませんでした。
以前質問で「どんな準備をしましたか?」とありました。
私がやった事、ゲート認定と関係ないかもしれませんが
1才前後からずーっとフラッシュカードしてましたね。紙芝居のように。
そして私が想像しながら空想物語をその場で作って話してあげてました。
くまさんの話。くまさんが遊びにきました。どうなってこうなってーとか。
頭の中で想像、空想させるんです。二人で空想ごっこ多かったです。
学校に行き始めると空想ごっこは「この子嘘つき」と言う真面目な子が出てくるので要注意。いじめの対象になりますのでね。まあ4~5才くらいまで。
あと、とにかく本を読んであげる。これは赤ちゃんから10才くらいまで続けました。
親が読んであげたいと思う賞をとったような難しい本はだめです。
子供の好きそうな本。興味のある本。本にはお金を惜しまず買ってあげました。
ゲートのテスト。受けさせたければ
受けたいという事を2年生か3年生で担任に言うといいと思います。
新学期始まってすぐ、Back to school nightがあるので
その時相談するのもいいですね。4年生でも5年生でもOK。
ミドルスクールでも受けることは可能だと思いますが要確認。
タイミングは落ち着いて机に向かってテストを受けられる子。
席を離れたがったり、しゃべりをしたり、貧乏ゆすりをするような
集中力がない子はまだなのかもしれません。
娘は認定されていますが
特別勉強が出来るとか全くないです。ふつう。
そしてギフテッドというのは娘の小学校ではほとんどの子がそうでした。
なので特別すごいという感じもなく。日本人は、おとなしく落ち着いてる子が多いのでギフテッド認定されやすいと思います。
で、ギフテッド認定されてる子でも成績悪い子沢山います。
ギフテッドに認定されなくても、成績がアドバンスであれば
オーナーズクラスに入れますしSAS申し込み出来ます。
そしてゲートじゃない事をネガティブに取らないようにして下さい。
成績がアドバンスであれば、たいていギフテッドと同じ扱いになり
進んだ教育は受けられますし先生が推薦してくれます。
「ギフテッド」というものは
ゲート教育が受けられる「チケット」が貰えてラッキーなのかもしれませんが
成績が良い子は、ギフテッドとかそういうのがなくても
どうでもいい事です。大きくなるにつれて
本当にどうでもいい事になってきます。
その頃はその子にどんな才能があって何が得意か。
アート、スポーツ、音楽、色々な色が出てきますのでね。
ただ、小学校中学校でなるべくいい教育を受けさせたい、
そういうお友達の中で過ごさせたいと思う親は多いですし
ゲートにさせたいって気持ちはわかりますが。
***最後オーナーズ(SAS)***
オーナーズクラスは、殆どの中学・高校の公立校にあると思います。
オーナーズに入れるのはゲート認定(ギフテッド)された生徒か
毎年あるカリフォルニア統一テスト(今は全米統一?)の点数が
決められた点数以上であることなどです。(たいていアドバンス以上)
地元の生徒優先で入れて、残りの枠は越境入学の生徒も受け入れてくれます。
なので、そういう生徒は、地元校でなくても他のエリアのいい学校に行けるチャンスが高いわけです。
オーナーズクラスは1学年か2学年早く進んでいるか
内容をより深く掘り下げた授業。科目によってもわかれます。
今増えている「チャーター校」は独自で資金運営が出来るというので
お金がある=いい先生がよべる=いい学校が多く
チャーター校のオーナーズ(SAS)は特に人気があります。
アメリカ人は数学が弱いとよく言いますが
進んでいる子はどんどん進みますので、全員が一括りで弱いわけではありません。
ロサンゼルス公立校の
ゲート、オーナーズ、マグネットの3つでした。
地域によってはこういうのない学校もあります。
それぞれ学校区が違うと、独自の内容になります。
人気があり点数の高い学校は
生徒にそれを求めてきます。
つまり勉強が大変だったり、寄付金を沢山請求してきたり
詰め込み教育をさせたり。
これは私立でも同じ。
いい学校へ入れたから子供が自動的に頭が良くなって
いい子供に育つというものではありませんが
知らなかったより、たくさんの情報は選択枠が増えるので
知っておいていいと思います。
今日はエッセイ並みに長かったですね。
お疲れ様でした。
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