今日はアメリカに住む高校生日本語教育の話題。
興味ない方はスルーして下さい。



高校生の娘。「日本語クレジット」体験記です。



日本語バイリンガル教育をしている子供は高校になると3つ日本語関係のメリットがあります。
1、ジャパニーズサブジェクトテストが受けられる(SATサブジェクトテスト)過去記事
2、ジャパニーズAPテストが受けられる。AP=大学レベル。3,4,5が合格点。
3、クレジットがもらえる。高校の外国語単位として認めてもらえる。

この3つは全く別もの。
高校生になるまで、この3つが同じもの?と勘違いしているママさんが多いみたいです。

今日は3のクレジットについてです。




もう1ヶ月も前になりますが

4月第2土曜日(or日曜日)と、第3土曜日(or日曜日)にクレジットテストがありました。

9年生なのでJapanese1です。

予定では、10年生(テストは4月)でJapanese2,11年生(4月)でJapanese3を取り
11年生(テスト5月)にAPJapaneseを取る??(未定)


娘の高校では外国語Japaneseクラスがないため、
補習校などで授業をとり、単位必要時間みたしてその年の外国語単位=クレジットがもらえます。

これは高校の単位に認めてもらえるので、必須科目である外国語授業を(UCの場合3年必要)高校で取らなくても良いということになります。
補習校に行く子は高校で他の外国語(スペイン語、フランス語、ラテン語、中国語など)を取らない子が多いみたい。

これは公立の場合で、私立の場合はどうなってるのかわかりません。




娘は今回このJapanese1、クレジットテストを受けてきました。
たーくさんの日本人のお子さんやハーフと思われるお子さん、
中には思いっきりアメリカ人という子もいらっしゃいました。


テストは2回にわけてあり、1回目は口頭テスト。

1対1で質問されて答える形式で、会話がどれぐらいできるかを見るようでした。
テープに録音され、後で採点されるそうです。

内容は日本語で、「あなたのお友達はどんな人?」「お友達のどういうところが好き?」「あなたは学校でどんな子だと思われてると思いますか?」
答えが短いと「もう少し詳しくおしえてくれますか?」と返されたそうです。

なんてことない普通の会話をしたそう。

終わってから「ママ、先輩って年がOLDの人のことであってた?」なんて聞いてました。

試験中(口頭)自分でしゃべってて、全部日本語じゃないといけないと思って
学校で上の学年のお友達のことを「先輩」って言ったらしい。( ´艸`)

「先輩」なんて日本語、私とじゃ使わないもんね。
日本語のドラマを見ている子供はそういう言葉に強くなるそうです。



2回目、筆記テスト。

テキサス大学の日本語1テストの問題がありましたのでリンクします
→ Japanese 1 Study Guide これかなり高度。実際「日本語1」は簡単だったそうです。

筆記は101FWYバーモントで降りて北にある
ハリウッド学園 Hollywood Japanese Language Schoolでありました。

色んな所の補習校からや、独学やらネットや家庭教師で勉強したというアメリカ人など
受験者は様々。勿論9年生だけではなく、色々な学年の生徒がいます。

補習校別に席も分かれてたようで
どんな所から来てたか娘に聞くと


ハリウッド日本語学園
オレンジにあるなんとか校(忘れました)
バレー日本語学園
ソーテル学園、
あさひ学園のそれぞれなんとか校と言ってました。。。他にもあったかも?





で、試験のJAPAESE1は、漢字が全く出ず!ものすごーく簡単だったとか。
娘、余裕!!

日本語が片言も話せない子も沢山試験に来ていたようで、
一応日本語ペラペラの娘はかなり日本語に対して自信がついたよう。


日本の授業についていけるくらいの日本語力をつけている子から
基礎からゆっくり勉強してくる子までいろいろでした。


娘は「来年は漢字出る?むりかも(撃沈)」と言ってます(^▽^;)



★注意★
このクレジットテストを受けなくても
「補習校に行っている」という証明だけでクレジットをくれるという高校もあるそうです。(現地校に要確認)



クレジットの事は高校に入学したときにカウンセラーにきくことです。(子供に聞かせました)

①他の学校で日本語の勉強してて単位に必要時間授業を受けていれば
高校の外国語単位として認められるのか聞く。


②認められる場合、クレジットテストを受けないといけないのか
そのテストは不要で学校から証明書を出して貰えばいいだけなのか聞く。



日本語学校(補習校など)に行っててよかったーと9年生になって話題になる1つは
日本語クレジットをとれば現地高校で外国語授業を取らなくても良くなる事です。
=他の取りたい科目が取れる。その時間を他に使える。

ただし、点数はAPではないので最高で「4」、GPAを4以上目指してる子供にとっては足を引っ張ることになるよ~という話。APは最高点が5だから。



ちなみに4月にあったテスト結果はもう届いていて、現地校のカウンセラーが娘の前で封筒を開けて「OK~♩」と言われたそうです。

娘は高校でフランス語をとっていて授業が一番楽しいそうなので、両方続けるみたいです。




日本語はあまり力を入れていなかったけど、
力を入れたい人はとにかく「漢字」を覚えさす事と
家で日本人親との会話は100%日本語でさせる事。
そしていつまでも幼稚語を使わず(可愛いからついそのままにしてしまう)
大人の言い方で接することです。まあ、難しいですね。日本語。




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