これがバニラの「花の房」の始まり。
2週間後には花が咲く、という
バニラ先輩の話は正しく
日に日に房は大きくなります。
一つの房には10個以上の花が咲くそう。
蕾もどんどん立派になっていきます。
とはいえ、毎日バニラばかり見つめているわけにもいかないので
あっという間に日にちが経ち、ある朝。
飼っている2羽のにわとりの親分が朝からうるさくて
「餌あげたのになんだよ、ちっ」と思いながら様子を見に行けば
静かになっちゃって「はぁー?ナニサマ?」とふと見上げればそこに花。
記念すべき最初の開花。
ひゃぁぁぁー、ひっそりしすぎて全然目に入らない。
色も葉っぱとほぼ変わらずでおとなしい。
教えてくれたにわとりは私の狂喜乱舞を目にして散歩に行っちゃった。
「咲いてるよー待ってたんでしょー」の
メッセージだったんですねー。ありがとう!
慌ててYouTubeを再確認して人工受粉してみました。
うまくできていれば花はしぼんでも地面に落ちないでくっついているらしい、それが成功の合図。
そして上手に受粉できなかった場合は翌日には花が落ちてしまうとか。
アップで近写!
このヒラヒラをずらして
人工的に受粉させます。
つまようじを使ってYouTubeで勉強した通り手探りで挑戦。
成功しているのかもわからないまま次々と。
バニラの開花時間、すごく短いのです。
老眼鏡をかけて、それでもわからないくらい細かい作業でした。
昔々、むしゃくしゃした奴隷の労働者が
バニラの花を握りつぶして偶然受粉に成功してバニラの鞘ができた、
なんて話を聞きましたが
むしゃくしゃしてギュッとやったくらいじゃ
受粉はできない気がする(笑
それくらいデリケートな作業
おとなしくて控えめで香りも全くなし。
強いて言えば、草っぽい匂い。でもほぼ無臭。
だから蜂や鳥などの動物たちの力を借りての受粉が成立しないんですね。
私の朝一番の日課、バニラ受粉作業は
毎日毎日、1ヶ月続きました。
バニラ農園持ってなくてよかった!