Piazzolla desafiadores | IN VINO VERITAS

IN VINO VERITAS

とあるヴァイオリン弾きの日々雑感

Tango De Verano 〜真夏のタンゴ特集〜最終日。

桃子さんと大さんのPiazzolla desafiadores 〜魅惑のピアソラ〜に行って参りました!

 

 

ご本人たちも仰ってましたが、Piazzolla desafiadoresと言いつつ、ピアソラの曲ばかりではなく、むしろピアソラ以外の方の作品多めのプログラムでしたが(笑)お二人のオリジナル曲も(2曲ずつ)聴けたのは、ファンとしては嬉しい展開。

 

いつもながらかっこいい桃子さん。

心の底から歌うように、本能が踊るように奏でるヴァイオリンは、もう圧巻!

 

ガルデルの「想いの届く日」の倍音豊かな歌声。

ピアソラの「チキリン・デ・バチン」(トリオリベルタでは中岡さんが歌っていますね)の魂を揺さぶる歌声…どちらも身体中の細胞に沁みて毛穴がぶわっと開くような感覚にしばし陶酔しました。

 

大さんのピアノは様々なジャンルで聴き慣れてはいますが。

なーんと昨日は、こんな席一生に一度(笑)もう二度とないだろうという良席で、華麗なプレイに釘付けでした!

 

 
大さんのオリジナル曲「ブエノスアイレスの誘惑」は、女性のヴァイオリンが入ると…なんていう浅はかな予想は見事に裏切られ(笑)容赦なく過激な面(ある意味そういう危険な街でもあるのでしょう)もあったり、一変、歌うような色気が漂ったり…。
日本にはない感じの独特の色彩感が素敵でした。
 
ラストは(この後アンコールはありましたが)Tango De Veranoの千穐楽を飾るに相応しい、みんな大好きリベルタンゴ(笑)
 
しかしPiazzolla desafiadoresですから。
今まで聴いたことのないような熱さ…暑さ、、そして厚さ…!そういえばDUOでしたね、、、ということを忘れるくらい多彩な響きとピアソラらしいリズムに彩られ、大盛況の本編が終了しました。
 
やっぱりね、桃子さんのタンゴは本物だし。
大さんの引き出しの多彩さも並じゃないです。本当に多くのインプットがあって、それを消化して発信し続けてる人は違うなあ…と。
 
あらためてこの人たちのファンでよかった!
と思う夜でした。