水谷さんのベースは本当にすごい!
抜群の安定感とグルーヴ感…そのバランスがこのセッションの軌道を司る。
その上で自由自在、縦横無尽に走り回る賢作さんのピアノ。
更にそこに色とりどりの色彩が加わり、独特のフュージョン感で新しい景色が生まれていく。
音楽ジャンルでいうジャズ…という言葉以上にジャジーなサウンド。
究極のことを言えば、もう、楽器は何であれ、曲は何であれ。
そのときそこに生まれたものが音楽だ。という自由なうねりの中に身を委ねるような世界でした。
個人的には、領さんの曲が好きで。
どんな編成であっても、まずそこに注目してしまうのだけれど。
昨日の「蒼き森の中でのように」は凄かった!
今までにないタイプの化学反応。
その世界観がものすごく心に響きました。
静寂…
そこに広がる景色は決して無音ではなく。
自然の息吹が生み出す呼吸感と、そこに呼応する心の揺れが、音として見えてくる。
静けさの速度をそのまま音にしたような色彩の中を、ゆっくりとよぎる白い馬が見えました。
のづけんぷらす:
野津昌太郎(g)、谷川賢作(p)、水谷浩章(b)、ユカポン(per)、坂上領(笛いろいろ)