長いと思っていた夏休みもあっという間に終わり…
いつの間にか朝晩の風が冷たいと感じる季節になりました。
金曜の夜は、地元のオケ仲間と「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」を観に…。
いやぁ、実に暑苦しい映画でしたけれども(笑)5億のストラディバリを奏でるデイヴィッド・ギャレットの素晴らしい演奏と、今も昔も変わらぬ音楽業界を取り巻く様々な裏事情と、音楽の最もピュアな部分と純愛を信じたい気持ちと…で、共感できる部分も多く、なかなか見応えがありました。
劇中曲は、シューベルトの「魔王」のデイヴィッド編などもありましたが、基本的にパガニーニが作曲したものを映画用にデイヴィッドがアレンジしたものがほとんどで、Vnコンチェルト(4番の2楽章)に詞をのせた「愛しい人よ」の美しさは圧巻でした。
歌詞はイタリア語で、
Io ti penso amore.
Quando il bagliore del sole risplende sul mare.
Io ti penso amore.
Quando ogni raggio della luna si dipinge sulle fonti.
…のような感じ。
素敵ですね。
翌土曜日は、(映画の余韻に浸る間もなく、、)早起きをして弓組のリハ…通称「お稽古」へ。
ピアソラはだいぶ形になってきましたが、お昼休憩を挟んでの歌合せは集中力が途切れそうになるところを何とか凌いで…無事終了。
夜の予定までかなり時間が空いたので、見附に出て贅沢なサロンで極上のマッサージを!
いやあ気持ち良かったです!途中寝てしまいそうになりました(笑)
この日の夜は、ちょっと遠くから東京にライブ鑑賞にいらしていたお友だちと、弓組の公演にもよくいらしてくださる音楽好きのお友だちと…こんな機会でもなければ滅多に行くこともないだろうから、ということで、今年6月にオープンした虎の門ヒルズへ。
ヒルズと言えば…森ビル!
そう、ここは森ビルが手掛けた、六本木、表参道に次ぐ3番目のヒルズで、フロアの半分以上はオフィスですが、オフィス、会議場、商業施設、住宅が併設される中、最上階を含む47~52階にハイアットグループの高級ホテル「アンダーズ 東京」が入った、超セレブビル。
ここの51階にあるホテルのメインダイニング「アンダーズ タヴァン」で、領さんの生演奏が聴ける!ということで、ディナータイムに予約を入れて、3人でセレブな女子会を企画したのです。
さすがハイアットグループ!
行き届いたサービス、心のこもったおもてなし…極上の空間で、極上の時間を過ごすことができました。
まず…夜景がとてもきれい!
東京はごちゃごちゃした街なので、昼間はあまり地方の方に自慢できる風景はないのですが、その代わり(?)高層ビルの窓から眺める夜景の美しさは、誇れる景色だと思っています。
ホテルの客室には東京タワーの見える側のお部屋もあると思いますが、ダイニングの窓からはスカイツリーが。
どうぞ…と案内されて、まずはゆっくりと夜景を堪能。
ディナーはコースだと、お魚またはお肉がメインの4品コースで12000円、5品だと15000円くらいかな。
頻繁に通うにはちょっと高めですが、女性2~3人で行くならアラカルトを取り分けて、各自好きな飲み物をオーダーするのもおすすめです。
飲めるメンバーならボトルの方がお得かもしれませんが…私たちは、まずはモルツで乾杯(笑)庶民的ですね。
その後、それぞれ好きなものを頼みました。
ノンアルコールのカクテルもあります。
お料理は、普段よく見かける旬の素材を腕利きのシェフがヨーロッパスタイルで調理したもので、香りからソースの一滴に至るまで本当に美味しく、話もはずみ…
そんな時を過ごしている向こう側で、領さんたちの生演奏が繰り広げられているという…なんとも贅沢な空間。
お客さまの中に当日バースデーの方がいらっしゃると、領さんがテーブルまで行って演奏をプレゼントしてくれるという、これまた贅沢なサービスも。
ちょうど食事も終わり、最後のセットはラウンジに移動させていただいて、間近で演奏を堪能。
カメラを持ってきたお友だちは、東京の夜景の撮影も楽しみ、夜は更けていきました。
この後が庶民の悲しいところ(笑)
そのまま宿泊するでもなく、ハイヤーが横付けされているでもなく、、私は一人地下鉄で帰路を急ぎました。
そんな一日。
滅多にできない贅沢ですけどね。
がっつり演奏が聴けるわけではないのですが、たまには、こういう過ごし方もいいなあ…と。
まだ新しいお店なので、スタッフさんも対応に追われて大変そうでしたが、楽器も大切に預かっていただき、気持ちの良いサービスを提供してくださり、感謝しています。
ぜひまた来たいと思わせるところは流石です。
本当に、ぜひまた行きたいと思います。
そんなわけで…
来年の自分の誕生日には絶対予約を入れるぞ!と固く心に誓ったのでした。
素晴らしいおもてなしをしてくださったアンダーズ東京のスタッフの皆さん、素敵な演奏を届けてくださった宮野さん、武田さん、そしていつもお世話になっている領さん…ありがとうございました。