氷上の侍(アイス・バケット・チャレンジ) | IN VINO VERITAS

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とあるヴァイオリン弾きの日々雑感

氷水をかぶる、または寄付行為…によって、難病について広く世間に知ってもらうことと、その患者を支援するチャリティー活動である「アイス・バケット・チャレンジ」…

このところ悪ノリでチャレンジされる方も多いと聞きますが、知名度の高い方、影響力の大きい方のチャレンジは、それなりに意味があるかもしれません。

が、またその一方で、そういった方々が寄付をされることで、支援に繋がったり、(寄付先は自由ということなので)寄付行為によって、今世の中で現実に起こっている様々な被害についてあらためて知るきっかけとなることも、とてもよいことだと思っています。

元スケート選手の織田さんが、Twitterで、このような対応をとられました。

RT @nobutaro1001: 指名して頂いたアイスバケツチャレンジは、氷水が苦手なのでやりません。指名してくれた方ごめんなさい。寄付先は自由だと聞いたので、広島土砂災害で被災された方々に寄付します。

「氷水が苦手なのでやりません」
おそらく正直な理由でしょう。それをさらっと…。
そして、今、深刻な被害が出ている広島の土砂災害で被災された方々に寄付。

素敵だな、と思いました。

どんな方法をとるも、個人の自由です。
寄付の方がチャレンジよりも良い、とも限りません。

ただ、氷水をかぶることに強く抗議したり、あからさまに異議を唱えるのではなく、さらっと…あくまでも「自分は氷水が苦手なので」という個人的な理由で、個人的に寄付先を選び、寄付をする。

このさりげない行為に、じんとしました。

私は、氷水をかぶることを選んだ方々を非難する気持ちはなく、寄付行為が「お金で解決」と言われる事に対して強く賛否を言えるほど、このチャリティーに対してまだ明確なビジョンを持っていません。

社会貢献の方法は、指名された方の自由だと思っています。

あえてひとつ…
(これをここで発言するのは不適切かもしれませんが)とても個人的な感覚で、今、一国の首相に物を申してよいとするならば…(国内外の災害は一つではありませんが)

まずは広島の被災地に自ら赴き、アイス・バケットにチャレンジした上で、心から復興のための寄付と支援をしていただきたいな…と。一国民として思います。