昭和な歌の作り方 | IN VINO VERITAS

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とあるヴァイオリン弾きの日々雑感

両親があまり歌謡曲が好きでなかったから…というか、母は嫌いではなかったようだけど、父は完全なクラシック党で、家ではクラシックばかり聴いていた(ジャズすら聴かなかったし、ロックなんて全く…)。

母はTVよりラジオの人だったんで、流れてくる音楽はほとんどジャズか洋楽か…イージーリスニングだったな。

某音楽監督家同様、我が家もNHK家系だったので、子供の頃は、民放はアニメとピンポンパンとポンキッキしか見たことがなかった。

が、自分で(自主的に)TV番組を選べるようになった頃から、レッツゴーヤング(これはNHK)、ベストテン、トップテン…なんかも見るようになって。
(それでも、いわゆる洋楽、フュージョン世代なので、、そっちを聴くことの方が多かったんですけどね。)

生まれてたけどリアルタイムで聴いてなかった歌も、懐かし番組で見るようになって。
振り付きで歌える歌も多くなった(笑)

昨日聴いたのは、そんな時代の歌の数々。

最近の歌謡曲は全く興味が持てないのだけど、70‐80年代の歌を振り返ってみると、昔は皆、プロだったんだなあ…と、しみじみ思いました。

昔の作詞・作曲専門の方々は、今のミュージシャンより多産家だったかもしれないし、「商品」を作るということに徹していたかもしれないけれど、「手軽さ」はなかった。プロフェッショナルのプライドがあった。
「商品」を売るための緻密且つ綿密な計算の下、「本物」を作ってきた。


まこりんさんが歌う当時のヒット曲を聴きながら…今は言葉を聴かせる歌が減り、詞(ことば)を大事に歌う歌い手さんが少なくなったんだなあ…と、実感しました。

まこりんさんは、本当にすごいと思う。
私なんかがわざわざ言うまでもなく、彼女は本物の、プロの歌い手さんだと思う。


今は、自称アーティストばかりが増えすぎていて、プロの「歌手」が少なくなったと感じます。
プロの作曲家、プロの作詞家も減っていると思う。

そういう点でも、DiVaはプロフェッショナルのユニットなんだな…と、最近つくづく思います。

便利で手軽な世の中になったけど、音楽に利便性や手軽さは必要ない。

音楽を作るのは人であって、PCではないから。