フラワーアーティストとしての原点 | 花 心理学 フラワーセラピー サロン【大阪 心斎橋】 松井道子 Official Blog

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花と心理学のスクール「 ラ・フォリア」は大阪・松屋町のサロン型教室です。<花・色・心を通して、あなたのしなやかな心と感性を磨く場所>生け方の見本は、ラ・フォリアにはありません。「自分」という花を自分で生けられる人を養成しています。


こんにちは
悲しい時には悲しい花を生ける
フラワーセラピスト
松井道子です。



いま、
私が花を生ける時に
必ず行うことがあります。

それは何かというと・・・


遊び心を持って
花と戯れること。

それが
花と心を合わすということです。

ただ
綺麗に
形よく
バランスよく
よりも

どれだけ
花と心を通わせ遊べるか?
がとても大切なんです。


その原点の教えはこの方から学びました。

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栗崎昇先生


「だだ綺麗に生けてもしょうがないでしょ」


「そんなの誰でもできるわよ~」


「そんな花、面白くもなんともないわ~」
(ちょっとおねぇの話方です)



よく言われました。




年に4回か3回京都にいらして下さり
お稽古をつけて下さいました。


生徒さんは限定20名のみ。


誰かが退会されないと次の方は入れません。


当時の私にしたら
とても高価なレッスン料でした。


お稽古に来られているのは
お花の先生方や
老舗旅館の女将さんや
京都の有名ギャラリーのオーナーや

それは、それは
素晴らしい方々ばかりがいらしてました。


そんな中
まだ30代だった私は
緊張で固まりまくり
恒例の1分間スピーチなんて
毎回冷や汗もんでした。



でも
先生は花を生けるという事においては
一切上下関係はなく
分け隔てなく
厳しく
楽しく
花を生ける意味を
教えて下さいました。


そのお陰で
私は先生から
「悲しいときは悲しい花を生ける」
という 
とても大切なことを教わりました。


あるお稽古の日

1分間スピーチまで
悲しい気持ち状態を
味わっている事をお話し
した事があります。


その後、花を生け出しとき、
私の作品を観て
先生がおっしゃいました。

なぜ
「なぜ自分にウソをつくの?」

「なぜ悲しいのに楽しい花を生けようとするの?」



えっ!

自分にウソをつく…⁉︎



あっ!
ほんとだ⁉︎


先生に言われるまで
気持ちの状態と行動が違っていた事に
私は気づいていませんでした。


続けて先生は
「悲しい時にしか生けれない花をなぜ生けないの?」

「見た人が悲しみに吸い込まれるような花をなぜ生けないの?」

「見た人がわず涙ぐむような花を生けなさい」

と、
おっしゃいました。


そうなんです。

悲しみを
寂しさを
感じている時にしか
生けられない花があるのです。

悲しみや寂しさも
感情に変わりはなく

そこに価値を見出すことが出来たとき
人生の質がかわるのでしょうね。

その感情を感られることが
すでに豊かなんですもんね。


悲しいときには
悲しい花を生けれる人で在りたい。


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