☆8.15地震 その後 -再建への道 | LA BODEGA PERUANA

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ペルー色々盛り合わせ


地震が起きた日からはや20日、新聞、そして僕の目で見たできる限りのレポートです。



まずは新聞記事から。



・4日、ALAS基金主催で行われるペルー地震被災者救済キャンペーン「Peru nos necesita(ペルーは私たちを必要としている)」が、シャキーラの呼びかけの元、35アーチストを集めて旗揚げされた。アーチストの中にはMiguel Jose, Juanes, Mana, Alejandro Sanz, Diego Torres, Dady Yankees などの活躍するラテン系アーチストが含まれている。


・4日、Forsur(南部再建資金)は、耐震対策の元に新たに立てられる家屋に6000ドルまでの補助をすると発表。足りない差額は20年ローンの貸付が行われる。


・公共事業による雇用促進プログラム「Construyendo Peru(ペルーを建設ながら)」は3日、すでに実現した8000人の被災地における雇用に加え、2600人を新たに雇用することを発表した。


・3日現在、ピスコで倒壊した家屋の撤去に携わっているブルドーザーは4台。台数を増やすために資金面で苦慮が続いている。


・21あるイカの町の教会のうち、2日にミサが行われたのは4つのみ。


・1日、国会議長は来年の災害対策予算を今年のほぼ8倍、8億3千4百万ソル(300億円)に増やすことを発表。もちろんこの予算の中には被災地の復旧費用も含まれる。


・1日現在、2億1千8百万ソルの寄付金が内外より集まった。


・29日現在、被災者や援助物資の輸送のため、7つのヘリ、15の飛行機により463回の飛行が行われた。





もう新聞を見る限りあまり地震に関する記事はなくなってきました。しかし大半の家屋が倒壊したピスコの町に関しては、未だ十分な数テントが届かず、屋根のない環境で寝る被災者が多数います。もちろん観光どころではなく、バジェスタス島観光で有名な隣町パラカスに関しても未だ観光は再開されていません。



同じ県下にあるイカの町では砂丘の中のオアシス・ワカチナ、多数の魅力的な展示品を抱えるイカ博物館も復旧し観光ができるようになりました。イカ空港からはナスカの地上絵観光がいつものように何の支障もなく行われています。



まったくと言っていいほど被害のなかったナスカの町では地震前と同じように観光が行われています。地上絵、ナスカの空港にはまったく被害はありませんでした。各国の観光業界関係者もナスカまで陸路向かい、ナスカ観光に問題はないことを確認しました。




ここで問題提起、地震が起こって一ヶ月もたってないのに、イカ地方に観光に行くことはモラル違反でしょうか。


ピスコ・パラカスに関しては観光どころではないですが、ナスカの地上絵観光に関してはもう問題がありません。


イカの町では30万人の人口のうち、3万人が何らかの形で観光に携わっていると言います。ナスカに関しても同じことが言えますので、遠慮して観光に行かない人が増えると、追い討ちをかけるような打撃を加えることになるわけです。







最後、3年ぶりに飛行機に乗った僕が撮った、リマの空港に到着する間際の動画です。