神様の思し召し 〔 @第28回東京国際映画祭・観客賞受賞作品 〕 | 今日も映画馬鹿。

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第28回東京国際映画祭
■コンペティション

インターナショナル・プレミア上映



観客賞受賞作品




神様の思し召し

God Willing   Se Dio Vuole


87分/イタリア語/カラー/シネマスコープ/2015年 イタリア映画



観客賞は、
コンペティション部門出品の16作品の中から
鑑賞した観客の投票により最高票となった作品に授与されます。








スタッフ
監督/脚本 : エドアルド・ファルコーネ
脚本 : マルコ・マルターニ
プロデューサー : マリオ・ジャナーニ/ロレンツォ・ミエーリ
音楽 : カルロ・ヴィルズィ
撮影監督 : トンマーゾ・ボルグストロム
編集 : ルチャーナ・パンドルフェッリ
衣装 : ルイジ・ボナンノ



キャスト
マルコ・ジャッリーニ
アレッサンドロ・ガスマン
ラウラ・モランテ
イラリア・スパーダ
エドアルド・ペーシェ
エンリコ・オティケル



作品解説
トンマーゾは腕利きの心臓外科医。
しかし自分の腕の良さを隠そうともしない傲慢な性格だ。
長年連れ添っている妻カルラとの仲は冷え気味である。
子供はふたり。姉のビアンカは、ずぼら人間だ。
期待をかけている弟のアンドレアは、医大に通わせ、
トンマーゾの後を継ぐ準備もできている。
しかし、最近アンドレアの様子がおかしい。
アンドレアの告白の前に、家族全員が心の準備をするが、
それは全く予想もしない内容だった!

巧みな展開に笑わされ、やがて人間の心の奥深さに感動する
フィールグッドな大人のコメディドラマ。
既に脚本家としてのキャリアも長いファルコーネ監督は、
伝統的なイタリアのコメディ映画を愛しており、
監督第1作となる本作では、身の回りの現実をユーモラスに、
かつ世俗的に描くことを目指したという。
巷にはびこる、聡明なふりをしながら
自分の欠点には全く目を向けないような人間たちをモデルに、
傲慢な医者のキャラクターを作り
神父との出会いで彼の人生と価値観がひっくり返ってしまうドラマを完成させた。
「軽いコメディであるが、軽すぎない」と監督が自ら語るように
不寛容が蔓延する現代社会において、
人の心が本来持っている柔軟性と優しさに気付かせてくれる貴重な作品となり
イタリア本国におけるファルコーネ監督への評価も急上昇している。



以上の作品データは、



東京国際映画祭公式サイトより抜粋しました。










結構笑わせて

考えさせられて

最後はホロッとさせられる。

観ていて映画っていいなぁと思わせる作品なんて

馬鹿みたいに本数観ている人間にも、そうあるものではありません。

本作は、そんな珠玉の一本と云えるでしょう。





世界は自分中心に回っている風で傲慢な

ある心臓外科医の息子が医者を継がずに

神父になると言い出した事から巻き起こる騒動を辿ります。

息子を洗脳したと思しき神父に宣戦布告しようとしますが、

やがて逆にその出会いが、傲慢な心臓外科医の心を溶かして行きます。



絶妙なタイミングでばら撒かれる笑いに

脇役に至るまで気配りが効いた俳優陣の配置に

最後に悲しい事柄を投げかけて置きながら

観客の解釈に結論を委ね

そして有無を言わさぬ見事なオチで類い稀なる豊かな余韻を残します。



脚本家出身のエドワルド・ファルコーネ監督の第一回監督作ですが、

次回作も是非とも観たいです。

そして本作が、今後日本で劇場公開される事を切に願います。





上映前に

観客賞授賞式が行われ

エドワルド・ファルコーネ監督が登壇し授与されました。




エドアルド・ファルコーネ監督のコメント

みなさんありがとうございます。
この賞をいただけて嬉しいです。
この作品を気に入っていただけて
今人生で一番幸せな時を迎えています。


































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