ロバート・ゼメキス監督
デンゼル・ワシントン主演
フライト
FLIGHT
を観て来ました。
普通なら全員死亡でもおかしくない墜落事故に見舞われた旅客機を
咄嗟の機転と神業の操縦技術による胴体着陸で102人中96人の命を救った
ウィトカー機長(デンゼル・ワシントン)は、一躍ヒーローとなるはずでした。
しかし、事後の検査で彼の体内からアルコールが検出されたために
一転、過失致死で終身刑にもなりうる立場になってしまいます。
序盤の旅客機墜落シーンは、
緊迫感あふれる語り口の類い稀なる迫力で見応え充分です。
しかし、その後ウィトカー機長のアルコール依存症の現実が
明らかになって行くにつれ、話しはどんどん重たくなって行きます。
配給会社の宣伝様式は、あたかもパニック・アクションを思わせているので
その手の作品をイメージしていると肩透かしを喰らいます。
それなりにキッチリ作られた感はあるものの
今一歩乗り切れない部分を強く感じてしまいました。
ロバート・ゼメキス監督
近年は、モーションキャプチャ作品専門の監督さんみたいでしたが、
考えたら「ホワット・ライズ・ビニース」以来となる12年振りの実写作品なんですねぇ...
実は自分...
アカデミー賞6部門を制覇したゼメキス監督の「フォレスト・ガンプ/一期一会」が
どうにも肌に合わない作品でして
それ以来、しっくりくる作品がありません。今回もしかり...
なのでロバート・ゼメキス作品好きという概念の時計は、
1990年の「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」で止まったままです。