さて、三島由紀夫さんです。
まずは九星推命で見てみます。
本命卦は天風妬で、口の上手い天性の外交官であり、冒険家です。
ノリが良く社交的で、次々と華麗なる変貌を遂げます。
変幻自在に多彩な仕事に就き、人を統率します。
変わり身が早く、裏切り者のレッテルを貼られる事も有ります。
恋愛においてはゲーム感覚で主役を張ります。
大胆不敵な行動力のせいで突発的な事件を引き起こすか、巻き込まれます。
月命卦は山風蠱で、ゴミが一箇所に吹き溜まり、腐り、やがて払拭されます。
何事かを成し遂げても直ぐに飽き、手を広げて失敗します。
望みが高すぎて挫折しがちです。
日命卦は山天大畜で、高い道徳心と保守性により強い財運があります。
知識欲が豊富で博学多才です。
続いて流年です。
０歳から８歳までは、社会面が巽為風、精神面が乾為天、深層心理が艮為山です。
子供ながらも確固たる意思を持ち、居丈高に自由気ままに振る舞おうとします。
幼少期は祖父母の専制的な躾が厳しかったようですが、元々が変幻自在な性分ですし、大運の巽為風が風の化身のように形なく自由に変化しますので、そこは要領よく合わせることが出来たかと思います。
９歳から１７歳までは、社会面が風雷益、精神面が逆土生金の五黄卦、深層心理が山沢損です。
社会的には利益の多い時期ですが、その実は利他的に遠慮し、また健康面でも不安のある時期でした。
実際、この時の三島さんは病弱な文学少年でした。
１８歳から２６歳までは、社会面が風地観、精神面が天風姤、深層心理が山天大畜です。
強い財産運に支えられ、社会的には鋭敏な洞察力により精神性の高い芸術を生み出しますが、精神的には女難の相が出ています。
実際、婚約者を横から掻っ攫われると言った事件が起きています。
２７歳から３５歳までは、社会面が風水渙、精神面が天雷无妄、深層心理が比和の五黄卦です。
精神の純粋さからこれまでの社会的な環境が刷新される時期です。
実際、このサイクルで初の文学賞を受賞されたり、アメリカでベストセラーになったり、肉体改造を始められたり、ご結婚されたりと、加速的に状況が変化しています。
３６歳から４４歳までは、社会面が風火家人、精神面が天地否、深層心理が山風蠱です。
表向きは良き家庭人ですが、無意識で膿が溜まり、腐敗し、精神的にはバラバラに心が裂け、それが元で身の内側から崩れて行く時期です。
実際、この時期に所属する劇団で内部分裂が起きたり、二・二六事件三部作を発表したり、楯の会にて不穏な動きを画策するなど、内面的な葛藤の多い時期でした。
４５歳から自決によりお亡くなりになるまでは、社会面が風山漸、精神面が天水訟、深層心理が山雷頤です。
余計なおしゃべりがトラブルを生みますが、社会的にはゆっくり前進する時期です。
精神的な不調は前サイクルから続いていますが、社会面の大運を見るとサイクルの後半になるほど運気が上昇する時期であり、もう少し辛抱していれば良い風が吹いたかも知れず、自決の強行は無念ですね。