前回生理痛がなぜ起こるのか？についてお話しましたね。
わからないかたは是非復習してください。
-生理痛のおこるしくみ
生理痛は
子宮内膜でつくられるプロスタグランジンが
子宮筋に作用して
収縮させる事により
おこります。
では生理痛がとても強くなってしまう原因はなんでしょうか？
今回は生理痛の原因を大きく３つに分けてみたいと思います。
今回の記事はボリュームがありますが、
前回の生理痛の仕組みがわかっていれば理解しやすいと思いますので
頑張って下さいね(^^)。
パターン1
『子宮の出口（頚管）が狭い：子宮内膜をなかなか出せないタイプ』
以前生理によって子宮内膜がはがれるとお話ししましたね。
-そもそも生理ってなに？
プロスタグランジンは子宮を収縮させるホルモンですから
子宮内膜を出し切るまでは生理は終わらない事になります。
子宮内膜は子宮頚管という子宮の出口から排出されます。
そのため・・
子宮の出口が狭いと生理が長引く原因になります。
また図で表しますね。
図にもかいてありますが、
ストレスによって子宮の出口がさらにせまくなってしまいます。
段々生理痛がひどくなって次の生理が嫌になってくるとさらにストレスがかかる。
まさに悪循環ですよね。
さらに生理前から色々な症状が出てしまう
月経前症候群と呼ばれる病気にもつながってしまいます。
またストレスは血管を収縮させてしまうので次のパターン２とも深く関わります。
パターン２
『子宮の血流が悪く
プロスタグランジんが子宮にとどまってしまうタイプ』
以前ホルモンの話をしたときに
産生されたホルモンは血管に入り全身へまわるとお話しましたね。
－避けることのできないホルモンの理解
逆に言うと子宮の血流が悪くなると
いつまでも子宮にプロスタグランジンがとどまってしまいます。
そうするとプロスタグランジンは長～く
子宮筋を収縮させ続けてしまいます。
血流の大切さについてはまた今度お話しますが、
ストレス、姿勢の悪さ、ドロドロな血液、便秘等
色んな理由でで血流が悪くなります。
またストレスが出てきましたね？
そう・・
パターン１とパターン２がお互いに悪影響を与えあうんです。
また子宮収縮自体でも血管を押しつぶしてしまうため血流が悪くなります。
血流が悪い→プロスタグランジンがたまる→収縮が続く→血流がさらに悪くなる
ずっと悪循環が続きますね(T_T)
下にパターン２のイメージを載せますね。
だいぶ見にくいかもしれませんが(^^;)
イメージできましたか？
最後にパターン３です。
パターン３
『子宮内膜が多くてプロスタグランジンが沢山作られるタイプ』
プロスタグランジンは子宮内膜から産生されるとお話しました。
すると子宮内膜が少ない人と多い人では
プロスタグランジンの産生量も必然的に異なります。
もちろん子宮内膜が少ない方が生理痛が軽いことはわかりますよね？
下に図をのせます。
こんな感じです。
このパターンは比較的理解しやすいかもしれませんね。
プロスタグランジンが多くなると
自然にパターン１とパターン２の悪循環に
つながっていくことがわかりますか？
これすごく大事な事なんです。
原因が原因をどんどん呼んでくるんですね(^_^;)
子宮内膜やプロスタグランジンが増えてしまう原因は
沢山あるのでそのうちさらに詳しく解説します。
（ちなみに子宮筋腫や子宮内膜症もここに入ります、いずれ話しますね。）
以上３パターンを解説しましたが
絶対に覚えてほしい事があります。
みなさんの生理痛がそれぞれのパターンの
どれか一つに当てはまるのではなく
ほとんどの場合３パターンがお互いに悪影響を及ぼしている。
これにつきます。
いろいろなホームページでは生理痛の原因を
パターン別に分けているため誤解されやすいと思いますが、
どれが一番大事というわけではないです。
すべてのパターンが合わさってしまうのが
自然な流れなのです。
なのでみなさんも治療を考えるときには
今日挙げた原因がすべて関わっていると考えて
色々な方向から自分自身の身体を改善していくイメージを持って下さいね。
きゅーさんが伝えたかった事(^^ゞ
・生理痛の原因は大きく３パターンに分かれる
・３パターンが互いに影響して悪循環を作っている
・自分の症状を一つのパターンにはめ込まないでほしい
今日は内容が盛りだくさんでしたが伝わりましたか？
もっと聞きたいこと、わからなかったこと等ありましたら
いつでもメール下さいね(^^)。
こんな問い合わせがきています(^^)
－無排卵と基礎体温