レッツノートクリニック | kyupinの日記 気が向けば更新

レッツノートクリニック

個人向けパナソニックストアでレッツノートを買うと、自動的に3年保証が付き、2年以内にレッツノートクリニックというサービスを受ける権利が付く。

一般のショップで買った場合、期限以内にサイトに登録すると3年保証が付くが、レッツノートクリニックのサービスが受けられない。パナソニックストアの3年保証は自然故障に限られ、水をこぼしたとかの個人過失による保証はない。しかし、プレミアムエディションなるバカ高いモデルは、個人過失も無料で保証される(いくらか制限があると思うが)。

レッツノートクリニックは時々、受ける時期に来ているといったメールが来るが、あまりにも早く受けるのは損なのでギリギリに申請する。かつてパナソニックは一般のショップ購入のユーザーでもサイト登録すれば無償でこのサービスを行っていた。これはウイルスチェックやハードディスクのチェックの他、中のクリニーングを行ってくれた。また、天板などに亀裂があると比較的安価で新品に交換してくれたので、相当な費用がかかっていたのではないかと思う。

ところが数年前、パナソニックは大赤字を出し株価も著しく低落していた時期がある。当時、そのサービスを見直し、今はレッツノートクリニックはパナソニックストアで買ってもプレミアムエディションでない限り、3200円と消費税がかかる。プレミアムエディションであれば、高価だがこの費用も無料である。

レッツノートクリニックを申請すると、スケジュールがメールで案内されるが、1か月くらい先である。今日の記事はここからである。

実際、パナソニックストアにパソコンを預けると言っても、これは大変な話である。準備に相当な時間がかかる。まず、ハードディスクを空にし、無意味な文字を上書きする(消しただけでは消えないため)。レッツノートに付属するデータ消去ソフトは、市販の消去ソフトと異なり、リカバリー領域は消去しないため、工場出荷状態に戻せるようになっている。

その際にファイルのバックアップもソフトがたくさんあるだけに大仕事である。ここまでするなら出す意味がないと思えるほど。しかし中のクリーニングはしてもらった方が良いように思うので放棄したことはない。

パソコンが戻ってきたときの復旧もまた大変なのである。

パナソニックのレッツノートはまさにわが道を行くと言った感じで、特にプレミアムエディションはすぐに30万を超えるほど高価である。中国や台湾の安価なモデルとは大違いだと思う。

それでも空港のラウンジなどに行くと、ビジネスユーザーにかなり使われているのがわかる。彼らはたぶん会社の支給というか経費で買ったものも多いと思うが、だからこそ、あの価格でも売れるんだと思う。

僕は2年前くらいにパナソニックストアでプレミアムではないカスタマイズレッツノートを購入したが、カスタマイズの内容は、ウィンドウズ7へのダウングレード(無償)と、天板の色変更とキーボードの交換だけだった。メモリはパナソニック純正は高価なのでネットショップで買った。今考えるに、キーボード変更は意味がなかった。ひらがなが書かれていてもあまり気にならないし。

天板の色変更もあまり意味がないが、これくらいしないとサイトで買った実感がないでしょ。

パナソニックストアは法人向けサイトもあり個人でも購入できる。法人モデルは、なぜか4年保証(自然故障のみ)だが、実にシンプルで送ってきたら箱にはノートパソコンとACアダプター以外、何も入ってない。説明書など紙が一切入ってないこともあるのである。

レッツノートは基本的にDVDはブルーレイ仕様ではない。これはビジネスユーザー向けだからだと思う。しかしこの時代、パナソニックほどのメーカーなら、ブルーレイでも良いのではといつも思う。ブルーレイの時代になって何年経つんだ!

ブルーレイはカスタマイズすれば選べたが、自分が買った2年前、プレミアムでないと選択できなかった。もう一つ、12インチ以下のノートでは未だにモノラル仕様で、ステレオではない。これもどういうことよ?と言いたい。たぶんビジネスユーザー向けだからだと思うが、法人向けサイトならわかるが、個人向けパナソニックストアと書かれているのに・・

今はタブレットやスマホでさえステレオ仕様なのに、小型ノートだからステレオにできないわけではなさそうに思うのよね。パナソニックはビジネス向けにこだわり、購入者の多様性に配慮を欠いていると思う。(30万くらいするノートがブルーレイではなくモノラル仕様という奇妙さを言っている)。

総合的に見て、パナソニックはビジネス向けと言いつつ、レッツノートの耐久性は次第に低下している。それは軽量化を進めたこともあるが、タブレット仕様などの取り込みが中途半端になっていることもかなりある。

そう思うのは、ごく最近のモデルではメモリがマザーボードに付けられたものだけで造設できないとか、薄いノートに釣り合うほどに頑強にできていないからである。

個人的にレッツノートの傑作はS10及びN10だと思う。あれは車のボンネットのような堅硬なモデルで、少々落としたとしても壊れそうにない。僕は法人向けS10を新品で購入してずっと保存しており、最近S9がおかしくなったので、やっと出して使い始めた。CPUは少し遅いはずだが、SSDモデルなのでワードエクセルを使うくらいならかなり高速である。

SSDを一度使い始めると、従来のハードディスクモデルは遅くてかなり使いにくく感じる。

近年、病院を訪問するMRさんもパナソニックではなく、結構アップルなどのタブレットが多くなっている。アップルはセキュリティ面でかなりすぐれているのもあると思うが、レッツノートの立ち位置というか、仕様がぶれているのもあると思う。

パナソニックは未だに世界で最も優れたノートパソコンを造るメーカーなので、本当に心配している。撤退するような事態を恐れているからである。

参考
レッツノートヒストリー