広汎性発達障害の奇妙な自傷行為 | kyupinの日記 気が向けば更新

広汎性発達障害の奇妙な自傷行為

広汎性発達障害の人に「奇妙な自傷行為」がみられることがある。

「奇妙」とは、リストカットのように、ありふれた手法ではないこと。

例えば、起立性低血圧がある未成年。その人は、自分で敢えて倒れてみるようである。つまり、起立性低血圧が起こった時、転倒を回避しない。自ら座ったりしないのである。

その結果、転倒しテーブルの角などで頭部を打ち、瞬間ないし数分間、気を失う。実際に負傷して出血することもある。

この「気を失なうこと」は、本人にとって何らかの精神的救済に繋がっているのだろうか?

この行為は大怪我をする確率はかなり低いが、絶対に死なないとまでは言えない。これが成人であれば鞭うちになりそうなものだが、若い子はそんな風にはならない。

ドアノブなどを利用した首吊り行為もある。これは死なない程度にしているようであるが、誤って死ぬリスクがないわけではない。これも「気を失うこと」にある種の精神的充足?を見出しているように見える。

これらの行為は、本人の生きている実感の乏しさ、自らの生命の軽さ、現実逃避なども含め、様々な要因が関与しているのだろう。