サインバルタ、線維筋痛症の適応を取得
日本で発売されているSNRIの1つサインバルタは平成27年5月、線維筋痛症の適応取得している。今回はそのパンフレット。過去ログでは疼痛にはサインバルタは非常に有効で、エビデンスレベルも高いことを紹介している。
この適応取得はきちんと治験を行い取得している。(たまに治験なしで、取得することもある)
海外では、37の国と地域でも適応が取得されていると記載されている。
専門的な話。疼痛のメカニズムなど。
サインバルタの作用機序など。
これ以下は治験の結果など。
副作用について。副作用の出現率は高いものの、そのために中止せざるを得なくなった人は国内臨床試験では比較的少ない。
サインバルタの推奨用量は60㎎となっていることに注意。(必ず60㎎服用しないといけないわけではない。たぶん忍容性により減量して投薬も可能と思われる)
疼痛を引き起こす病変は、一般的な血液検査、画像検査では見つからないと記載されている。
日本での線維筋痛症で出現頻度が高いものは、全身痛、関節痛、睡眠障害、疲労である。(ほかの所見は上記参照)
本邦では200万人の患者さんがいると言われている。有病率は1.7~2.1%と推定され、統合失調症の有病率より高い。
発症要因には外因性と内因性がある。
線維筋痛症の診断基準。一般的なものである。(パンフレットに記載されている推奨度を参照)
参考
線維筋痛症とパニック②
線維筋痛症とSNRI及びSSRI
リリカ、本邦で初めて線維筋痛症の適応を取得