薬を飲み忘れたら、気づきますか? | kyupinの日記 気が向けば更新

薬を飲み忘れたら、気づきますか?

1か月処方になると、受診が不規則になる傾向がある。28日あるいは30日分、処方していても1か月半か2か月に1度しか来ない人など。

そのような服薬の用量もたいして多くない人に

薬を飲み忘れたら、気づきますか?

と質問してみた。その患者さんの処方は、

ジェイゾロフト 12.5㎎
メイラックス 1㎎


例えばこのような内容である。その患者さんは、ちょっとだけ考えて、

飲まなくても気付かない。

答えた。そこで、(気付かないのは)

何日くらい?
3日くらいでしょうか?


と続けて質問してみると、それは時期によるという。つまり、比較的状態が良い時は、忘れても全然気づかず、例えば1週間くらい忘れたりする。最近は比較的毎日忘れず飲んでいるとのことだった。

その人は、薬がなくなると再診するらしい。つまり、その人の再診する基準は薬の残量というわけである。しかし全く薬が必要でないということではない。

このようなやりとりから、向精神薬の離脱は、インターネットで語られているほど大きくないことがよくわかる。

つまり、個人差が非常に大きい。離脱が大きい人ほど、インターネットの声になる傾向があるため強調されてしまうのである。

ウィキペディアはどうみても医師、あるいは薬剤師など専門性の高い関係者が書いていない薬ないし疾患の記述がみられる。

向精神薬の副作用の強調にしても、数百人とか数千人に1人の話をしてどうする!

と言うものが確かにある。つまり極端なことを言うと、稀有なケースがあたかも頻繁に起こっているように書かれているのである。

アメリカかどこか忘れたが、ウィキペディアの医療・医薬品の項目は間違っているものが非常に多いと言う話だった。その頻度たるや、80%とか90%のレベルだったと思う。

参考
向精神薬の離脱症状と精神科医
重く薬が入ってるのに3ヶ月に1度しか来院しない
8年ぶりに再診した人の治療(後半)
デパス、ソラナックス、ワイパックス