サプリメントの離脱のためにサプリメントを使う | kyupinの日記 気が向けば更新

サプリメントの離脱のためにサプリメントを使う

今日の話は、「サプリメントを飲みたがる人」の続き。

この高齢の女性患者さんは、結局、3つのバッチフラワー、

①レスキューレメディー
②オリーブ
③ホワイトチェストナット


の2本目を飲み終わる頃にはほとんど精神症状は回復し本来の彼女の状態に戻った。

この3つは用法が違うので、ほぼ同時期になくなるというのが謎である。これらはグリセリンベースの10mlボトルで、レスキューレメディーは1回2滴、それ以外は1回1滴と言っていたので、普通なら、レスキューレメディーの方が早くなくなってもおかしくない。(回数は本人にまかせた)

現在の処方は、

リリカ 12.5mg
リフレックス 7.5mg


がメインであるが、実質的に、彼女の精神症状を改善したのは、上の西洋薬2剤の役割が大である。

バッチフラワーの3つは、サプリメントの離脱のために使う感覚だった。つまり幕間つなぎ的なサプリメントである。変な話だが、

サプリメントの離脱のためにサプリメントを使う。

と言ったところ。今はレスキューレメディーは使っても良いかもしれないが、それ以外は止めてしまっても症状はたいして変わらないと思う。全て止めてもたぶん問題ない。

そんな風に彼女に説明したが、本人は何がどうなって良くなったのかよく理解できないらしい。だから、薬を変えてほしくない人のように、未だにバッチフラワーを続けたがっている。

なんだかんだでまた買いに行かされる雰囲気になった。

ところが、グリセリンベース(日本人向け)のバッチフラワーはアマゾンで買えることが判明。しかもデパートやTUTAYAで買うよりちょっと安い。手間が省けてよかった。

このタイプの老年期のうつ状態は非常に強い不安感を伴い、時に妄想を伴う。混沌とし、どんなにあがいてもうまく行きそうにないように見えることがある。

彼女は、いったんサプリメントも含め薬を中止するという方針を取り、その場面でバッチフラワーを使っている。

日本人女性は、ホワイトチェストナットが比較的合う人が多い(個人的印象)。

もう少し若い女性で、ホワイトチェストナットとオークで素晴らしく回復した人がいるのだが、エントリにするにはあまりに長くなりそうな上、最初からこの2つのサプリメントが出て来るわけではないのでアップせずにいる。(4~5年前の患者さん)。

それと個人的に、オークの作用について、未だに疑問符が残っていることがある。(オークではなく、他のレメディの方が良かったのではないか?と言う疑念)。

バッチ博士は1886年に出生し1936年に亡くなっているので、現在の西洋薬より、遥か以前にバッチフラワーは発見されている。歴史のあるサプリメントなのである。

レスキューレメディーは不安に治療的だが、酷い病態であれば、ほとんど効果がない。しかし、離脱症状を緩和する手法は過去ログにも出て来る。