小此木家のチャーリー君3歳 | kyupinの日記 気が向けば更新

小此木家のチャーリー君3歳

kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

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小此木 啓吾先生の多くの著作の1つに、「エディプスと阿闍世」という本がある。実は、この本を発売当時に買い今でもうちの本棚にある。

この当時に買った本で、読まずにそのままというのはあまりない。当時、「阿闍世コンプレックス」という言葉に興味を持ち、数冊だけ小此木先生の本を購入している。

小此木先生については学生時代には全然知らず、卒業後まもなくして、東京で開かれた小さなセミナーの際に初めて本人を見た。小此木先生はそのセミナーのオーガナイザーであった。

なぜ小此木先生かというと、このタイプの本は膨大にあるが、彼の本は特に平易に書かれており、僕でも読めたからである。読めない本を買っても読まないので、有名であっても読めないものはお金の無駄である。

それと小此木先生の書籍は、結構面白いし勉強になる。この本の155ページから、「ヒューマン・アニマル・ボンド 人とペットの交流」という章がある。この中で、小此木先生が当時飼っていたペットの写真が挙げられている。名前はチャーリー君と言うんだそうだ。(最初の写真)

興味のある人はアマゾンで売っているので、買って読んでみるのも良い。中古で400~500円で買える(定価は1600円)。これはハードカバーだが、少し違った仕様のものもあるかもしれない。

この章では、最初にハチ公の話が出てくる。G.ポロック氏のハチ公の取り上げられ方に失望した内容が記載されている。(あまりに日本人のハチ公のイメージと異なっているため)

ペット精神療法についても取り上げられているが、ここでは詳しくは書かない。その際に、小此木氏の家庭で買われているネコの写真が挿入されていたのである。

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この本の末尾を見ると、なんと初版本だった(今日、気付いた)。たぶん地方ではあまり売れなかったからだと思われる。

この記事は、実は昨日の教師の記事と少し関係がある。ペットは血圧の低下などの自律神経系に好影響を及ぼす論文がある。

あの教師はひょっとしたら、ペット精神療法が良かったかもしれない。

その理由だが、彼は典型的な「タイプA型パーソナリティ」と思われるから。あれほど暴力的なのに、一部の父兄に熱烈ファンがいたのは、やはり教育熱心な面があったからであろう。彼は結局定年を待たずに心筋梗塞か、くも膜下出血で亡くなっている。

このブログ風に言うと、彼はずっとβ-ブロッカー、例えばインデラルを服薬すべきだったと思う。

もしインデラルを服薬していれば、あのような突然の怒りや暴力も多少は抑えられたであろうし、突然死もしなかったかもしれない。