天空の城ラピュタ | kyupinの日記 気が向けば更新

天空の城ラピュタ


天空の城ラピュタ

「天空の城ラピュタ」は産業革命黎明期のヨーロッパを舞台にしていると思われる。

アニメに出てくる飛行船などは、中世の人々が思い描くようなレトロな造りになっている。文明の利器があるのだが、やはり古い時代を感じさせる。その点で不思議な感覚になるアニメだと思う。

天空の城ラピュタには真の悪人などほとんど出てこない。盗賊ですら根は良い人々なのである。この点で、日本の昔話系のアニメは西洋のグリム童話やイソップ物語などに比べ大きな相違があると思う。

例えばルパン3世でも、ルパン、次元、石川五ェ門及び銭形のとっつぁんは全て良いキャラである。(ただし、不二子ちゃんだけはやや悪い。)

天空の城ラピュタは常に積乱雲?の中にあるため、伝説のまま誰にも発見されずにいた。

主人公の父親は飛行機での遭難の際、偶然その写真撮影に成功するが、誰にも信じてもらえず、逆に嘘つき呼ばわりされた。その息子パズーは、真実をいつかは証明したいと思っていたのである。

パズーはグライダー型の凧でラピュタの積乱雲に飲み込まれる際、飛行船に乗る父親の幻覚をみる。

いずれにせよ、天空の城ラピュタは日本人にしか描けないアニメだと思う。