失業中のネコたち
今は飼いネコにしろ野良ネコしろのんびりしたものだ。仕事を与えられているネコはほんどいない。
それに比べイヌは、盲導犬、空港での麻薬の発見、犯罪の捜査など有用な仕事をしている。イヌの方が人の指示を理解できるので、スケジュールされた仕事ができる。
しかし、かつてはネコも全く役に立たない動物ではなかったらしい。
ドイツの白ワインにツェラー・シュワルツ・カッツという黒猫ラベルの銘柄がある。これは安価なものはフルーティーでとても飲みやすい。1本1000円以下で買える。たまにこの黒猫のシュワルツ・カッツを買ってくる。
この銘柄は、プリ・カッツと書かれている。甘口で飲みやすく、あとくちも爽やかである。またビンも青く美しい。(生産された年により微妙に爽やかさが違う。たまにハズレがある)
この黒猫ラベルの由来だが、昔、ドイツのワインの貯蔵庫に黒猫がいて、そこにいるネズミなどを捕らえるので非常に役立っていたことから来る(ネズミが樽を齧り穴を開けるのを防ぐ)。
また、黒猫が樽の上で昼寝をしているようなワイン樽は、なぜかお味も良かったんだと。
昔は、貿易船にもネコを連れて行ったらしい。船の中のネズミの繁殖や被害を防ぐためであった。
それに比べ現代社会のネコは全くの失業状態である。
ネズミの駆除目的に使われることが少なくなったからであろう。(ワインの蔵は今でも使われているのかもしれないが)
しかし、これもよく考えたら、人の指示通りに仕事をしているとは言えない。偶然、人とネコの利害が一致しただけだ。きっと、ネコは自分では全く仕事をしているとは思っていないと思うよ。
ネコはまあまあ頭が良いのかもしれないが、気まぐれというか、扱い辛い動物なのかもしれない。
かつて、1960年代にアメリカCIAにより「聞き耳ネコちゃん」というスパイ計画があった。これは要するにネコに盗聴器や発信機を付けてソ連大使館およびその近辺に放ち、話の内容を傍受しようとしたわけである。
ネコの特性から考えても、いかにも失敗しそうだが、マジでうまくいくと思っていたのだろうか?と思う。
ネコがネズミに気が取られないように、空腹を感じない手術を施されたという。この計画にかかった費用は1000万ドルであった。
実戦では、そのスパイネコはソ連の人たちが話している近くまで行くことすらせず、結局、放たれた直後にタクシーに轢かれて死亡したらしい。ネコを至近距離まで行かせるのが難しいのである。ほとんど成果が得られず計画は大失敗であった。
ネコの基本を押さえていなかったといえる。それにしても、アメリカ人の発想というかお金の遣い方はある意味、素晴らしい。
この話には、ハリウッド映画で三文なのにメチャクチャお金だけはかかっている作品の読後感?に通じるものがある。
やはり、科学者はこうでなければならないんだと思う。(とにかくトライするという・・
それに比べイヌは、盲導犬、空港での麻薬の発見、犯罪の捜査など有用な仕事をしている。イヌの方が人の指示を理解できるので、スケジュールされた仕事ができる。
しかし、かつてはネコも全く役に立たない動物ではなかったらしい。
ドイツの白ワインにツェラー・シュワルツ・カッツという黒猫ラベルの銘柄がある。これは安価なものはフルーティーでとても飲みやすい。1本1000円以下で買える。たまにこの黒猫のシュワルツ・カッツを買ってくる。
この銘柄は、プリ・カッツと書かれている。甘口で飲みやすく、あとくちも爽やかである。またビンも青く美しい。(生産された年により微妙に爽やかさが違う。たまにハズレがある)
この黒猫ラベルの由来だが、昔、ドイツのワインの貯蔵庫に黒猫がいて、そこにいるネズミなどを捕らえるので非常に役立っていたことから来る(ネズミが樽を齧り穴を開けるのを防ぐ)。
また、黒猫が樽の上で昼寝をしているようなワイン樽は、なぜかお味も良かったんだと。
昔は、貿易船にもネコを連れて行ったらしい。船の中のネズミの繁殖や被害を防ぐためであった。
それに比べ現代社会のネコは全くの失業状態である。
ネズミの駆除目的に使われることが少なくなったからであろう。(ワインの蔵は今でも使われているのかもしれないが)
しかし、これもよく考えたら、人の指示通りに仕事をしているとは言えない。偶然、人とネコの利害が一致しただけだ。きっと、ネコは自分では全く仕事をしているとは思っていないと思うよ。
ネコはまあまあ頭が良いのかもしれないが、気まぐれというか、扱い辛い動物なのかもしれない。
かつて、1960年代にアメリカCIAにより「聞き耳ネコちゃん」というスパイ計画があった。これは要するにネコに盗聴器や発信機を付けてソ連大使館およびその近辺に放ち、話の内容を傍受しようとしたわけである。
ネコの特性から考えても、いかにも失敗しそうだが、マジでうまくいくと思っていたのだろうか?と思う。
ネコがネズミに気が取られないように、空腹を感じない手術を施されたという。この計画にかかった費用は1000万ドルであった。
実戦では、そのスパイネコはソ連の人たちが話している近くまで行くことすらせず、結局、放たれた直後にタクシーに轢かれて死亡したらしい。ネコを至近距離まで行かせるのが難しいのである。ほとんど成果が得られず計画は大失敗であった。
ネコの基本を押さえていなかったといえる。それにしても、アメリカ人の発想というかお金の遣い方はある意味、素晴らしい。
この話には、ハリウッド映画で三文なのにメチャクチャお金だけはかかっている作品の読後感?に通じるものがある。
やはり、科学者はこうでなければならないんだと思う。(とにかくトライするという・・