リフレックスと体重増加 | kyupinの日記 気が向けば更新

リフレックスと体重増加

リフレックスのウリは
1、 有効性が高いという評価
2、 SSRIのような性機能障害がない
3、 希死念慮のあるうつ状態の人に向いている。


などあろう。またウリまではいかないが、まあまあポイントが高いものとして、
1、 就寝前1回投与でよく睡眠を改善する。(就寝前1回投与は推奨どころか義務付けられている。)
2、 早期の効果発現(1週目から効果が出るらしく、SSRIより早い)
3、 肝薬物代謝酵素に対する影響が少ない(チトクロムP450)
4、催奇形性ランキングがCであること。


などである。副作用では(治験時のもの)、
1、 傾眠(50%)
2、 口渇(20.6%)
3、 倦怠感(15.2%)
4、 便秘(12.7%)
5、 アラニン・アミノトランスフェラーゼ増加(12.4%)


などである。一般ユーザーの関心はこの薬は太るのでは?という噂であろう。

日本人の場合、体重増加は52週後で0.2kg~1.7kgだったという。52週というと、約1年後のわけで、この結果はそれほど体重増加しているとは言えない。

実際、上の副作用でも肥満の副作用は上位に挙がっていない。また、「過食」「食食増進」という副作用もほとんどなかったようである。(長期投与試験109名で、過食1名、食欲亢進6名であった。)

また、副作用の性差については、「体重増加」、「食欲亢進」は男性に比べ女性により出現したと言う。おそらく、女性については10~20%程度はなにがしか体重増加を来たすと思われる。ただ、その程度は酷いものではなさそうである。

体重増加の由来であるが、抗ヒスタミン作用(眠さにも関与)とうつ状態の改善から来る食欲増加も関係がある。

なお、男性に比べ女性の方が体重増加や食欲亢進を来たす理由はよくわかっていない。