1000000 Monsters Attack(Soul'd Out ) | kyupinの日記 気が向けば更新

1000000 Monsters Attack(Soul'd Out )


1000000 Monsters Attack(Soul'd Out )

Soul'd Out(ソウルドアウト)は1999年に結成された才能豊かなHip Hopバンド。最初2001年頃からインディーで活動していたが、2003年、ウェカピポでメジャー・デビューしている。彼らは一応、2MC、1Trackmasterの3人のユニットであるが、他にサポートメンバーが2人いる。

僕はSoul'd Out の曲を初めて聴いた時、その素晴らしさに驚き、彼らは天才ではないかと思った。ここ20年で、初めて聴いた時に天才じゃないかと思ったバンドはレディオヘッドとSoul'd Out だけだ。彼らの楽曲は単に曲作りが器用とか言う以上のものがあると思う。


TOKYO通信~Urbs Communication~(Soul'd Out )2006年の作品。この曲も出来が良い。

上のTOKYO通信~Urbs Communication~の映像で説明すると、中央のキャップをかぶっているメンバーがメインボーカルのDiggy-MO'である。ライブの時には必ず帽子をかぶっている。向かって左のメンバーがBro.Hi。彼は何と言っても滑舌が素晴らしい。この2人のボーカル(Hip HopなのでMC)が作詞している。右端の髪の長いメンバーがShinnosuke(シンちゃん)で、キーボードとほぼすべての楽曲の作曲・編曲を担当している。

Diggy-MO'(MC/ボーカル)
Bro.Hi (ヒューマンビートボックス/MC)
Shinnosuke(キーボード/プログラミング/アレンジ)


彼らの楽曲はスタジオ・アルバムよりライブ演奏がずっと良い。一番上にアップした1000000 Monsters AttackのPVでさえ、ライブ演奏に比べると少し見劣りする。DVDでは本当に美しい楽曲であるが、このPVは少なくとも美しいという感じではない。

だから、Soul'd Outに興味がある人はまずDVDを買うか借りるのをお勧めしたい。持ち曲には良い曲が多く、ライブ映像などをみると実に盛り上がっている。たまに彼らのDVDを家で聴いていると、嫁さんがSoul'd Outは良い曲が多すぎるなどと言う。彼女は1000000 Monsters Attackが最も気に入っているらしい。(その理由で最初にアップしている)

2人のMCだが、Diggy-MO'のボーカルは何を言っているか全然ワカラン。曲全体では断片的にしか判らないが、Bro.Hiのボーカルはまだかなりわかる方である。Bro.Hiは驚くほど舌が廻るように見えるが、彼は子供の頃オーストラリアに住んでいたことがあるらしい(あまり関係ないか・・)たまに詩が良くわかる楽曲もある。だから、わざとあんなふうに歌っているのだろうと思った。日本人が聴く洋楽と思えば、あれで無問題なのである。(個人的に)

そのようなこともあり、彼らの曲をカラオケで歌うのは少なくとも僕には難しい。彼らの楽曲を上手く歌える人は滑舌が平均よりかなり良い上に、リズム感もある人だと思う。


ウェカピポ(Soul'd Out )この曲は彼らのメジャーデビュー曲である。


Love, Peace & Soul(Soul'd Out )このLove, Peace & Soulは2003年のシングルで初期の作品。この楽曲ではDiggy-MO'のボーカルがかなりわかる。


Magenta Magenta(Soul'd Out )マジェンタ マジェンタと読む。2004年の発表曲。この楽曲はラテン調である。

個人的に、1000000 Monsters Attack、Love, Peace & Soul、Blues、Magenta Magenta、To All Tha Dreamers、ルル・ベル、TOKYO通信~Urbs Communication~などは好きな楽曲であるが、すべてのビデオクリップは見つけられなかった。

彼らの楽曲はしばしば名曲と言える旋律がある。途中で少し曲調が変わり、サビみたいなものが異なった形で数回出てくることもある。彼らは他のミュージシャンにも楽曲を提供していたり、ある曲の作曲をしていたりする。ボーカルも良いが、たぶんキーボードのシンちゃんの役割も大きい。

僕はよくわからないのだが、彼らの楽曲がCM、ドラマ、映画などのテーマソングや主題歌として多く使われているわりに有名ではないのではないかと思う。

ヒップ・ホップは日本人には難しいという先入観があるが、日本人でもこれほどやれる人たちがいるのである。彼らの楽曲にはいわゆる黒人的ヒップ・ホップのリズム感に加え、日本的な繊細さや美しさを併せ持っていると思う。