「リスパダール液による体重増加について」の続き | kyupinの日記 気が向けば更新

「リスパダール液による体重増加について」の続き

前回のエントリではリスパダール液からルーランの組み合わせにし、体重の減量を試みたことをアップしている。前回は2008年11月6日なので、それから3ヶ月半が経過している。

変更前の処方(2008年5月頃)
リスパダール液 1ml
ベゲタミンA   2T
他ベンゾジアゼピン系眠剤
下剤、胃薬


2008年11月の処方
リボトリール 1mg
ルーラン   4㎎
セレネース液 0.5ml
ベゲタミンA  1T
ベゲタミンB  1T
他ベンゾジアゼピン系眠剤
下剤、胃薬


その後、セレネース液はやはり利便性が悪いので中止することにした。皆、リスパダール液しか飲んだ事がない人が多いと思うので少し説明すると、セレネース液は小児科で処方される液剤のように、白い不透明のプラスチックのボトルに入っている。(入っているというより、薬剤師さんが量り売りしてくれる感じ)

だから飲む時は自分で測りながら飲まないといけないので、リスパダール液よりずっと面倒なのである。リスパダール液に比べ圧倒的に体重増加が少ないが、すぐにうつ状態になってしまう人もいるので、続くかどうかは人による。味はほとんどない。

僕がセレネース液を止めてその代替薬に選んだのはなんとベゲタミンA!

これはもちろん本人とも話し合った。こういうのは感覚なので良い悪いではない。使ってみて良くなさそうなら変更するだけだ。この人に限れば、もうベゲタミンが入っているので処方しやすい面はある。そうしてこのような処方になった。

リボトリール  1mg
ルーラン    4㎎
ベゲタミンA  2T
ベゲタミンB  1T
他ベンゾジアゼピン系眠剤
下剤、胃薬


この処方では、フェノバール110㎎、ヒベルナが37.5㎎になる。コントミンは62.5㎎ほどだ。フェノバールは抗てんかん薬であるが、もちろん古典的眠剤でもある。添付文書的には200mg以下で処方するようになっている。いずれにせよ、統合失調症の処方としては無茶なものとはいえない。ルーランを増やさないのが僕らしいところと思う。この処方は実はコントミンがあんがい良いのである。もちろんフェノバールもないよりはずっと良い。

それ以前から体重が減ってきていたが、この変更以後も順調であった。なんと処方変更後、1年も経たないのに25kg減量できたのである。やっと体重が50kg台に突入している。

まあ、本人もダイエットはしていると言っているが。