500円札 | kyupinの日記 気が向けば更新

500円札

昔、500円札があったことを知らない人もいるかもしれない。かつての500円札は岩倉具視の肖像が書かれていて、色合いは青っぽかった。このお札、なぜ日本で中止になったのか謎だ。今の500円硬貨は、その実質的な価値に比べ安っぽすぎる。銀貨くらいにせんかい、と言いたい。

外国に行くと、このクラスの硬貨が全然ないのに気付く。アメリカでは1ドル札が広く流通しており、1ドル硬貨なんて見たことがない。50セント硬貨でさえ、かなりでかくて立派なものだ。5ドル札なんてアブラハム・リンカーンだ。オーストラリアの場合、1ドルと2ドル硬貨があるが、5ドル硬貨はない。(1オーストラリアドルは90円程度)

日本は100円札はまだ良いとして、なぜ500円札がないのが不思議なのである。

ずっと以前、僕が大学生の頃、東京行った時、タクシーの運ちゃんから500円札でおつりをもらった。なんだか申し訳なさそうに、この500円札はちょっと変だけどちゃんと使えるからといわれて渡された。

そのお札をよく見ると、少しピンクっぽくて、岩倉具視がニコニコ笑っているまではないが、微妙に笑顔に見えた。なんだか、時間が経つと使えなくなるような気がしたので、急に不安になり即行で使った。不安感は人によれば決断力を高める。使うとき少し緊張したが、別に怪しまれることもなかった。

今から考えると、あの500円札はとっておけば良かった。このブログでその面白さがアップできたのに。

現代社会で、500円硬貨が最も便利なのは、パチンコ屋と自動販売機だと思われる。500円札を中止して硬貨だけで済ませようとしたのは、このあたりが怪しいと睨んでいる。個人的に(笑)。

心理的に500円札に比べ500円硬貨の方が使っても浪費したという罪悪感が少ない。実際、カジノなどで直接、現金が賭けられずチップに換えないと遊べないのは、こういう心理を利用している。

少なくとも、500円硬貨はパチスロのコイン程度しか存在感がないので、奮発して銀貨にするか、デザインを凝ったものにするしかない。500円は硬貨にしては価値があるので、安っぽい造りだと容易に偽造されてしまうと思う。