男装の女性患者 | kyupinの日記 気が向けば更新

男装の女性患者

うちの病院で、もう6年以上外来で診ている患者さん。以前は、4回に1回くらいは男装で来院していた。もちろん普通に女装のことの方が多いんだけど、男装であれ、女装であれ、とても清潔でおしゃれなのである。男装でも同じ服装では来たことがないくらいだったし、ネクタイやその他ちょっとした装飾品もたくさん持っているようであった。

僕は服装に関しては治療の対象にしていなかったので、たまに「たくさん洋服を持ってますね」とか「今日は色合いが良いですね」くらいしか言ったことがなかった。そういえば、ごくたまに、男性の服はどんなところで買って、店員さんにはどのように言って買っているかくらいは聞いたことがある。彼女、ショップの店員さんには、直接自分が着ると言っていたようだ。カルテには今日は「男装」、あるいは「女装」と必ず記載していた。

なぜかわからないけど、この患者さん、ここ3年くらいは全然男装で来ていないことに最近気付いた。僕は、男装が良いとか悪いとかは全く言わなかったので、自然にそうなったように思っている。自然治癒と申しましょうか・・

もしこれが逆だったら、どうだろう?
最近、そんなことを思っていたのである。もし男性が女装で来ていたら、それに僕は干渉していたような気がしている。

なぜなら、キモイから。

男女差別といえばそうなんだけど、やはり、その人の基礎疾患がどんなものかで決まるよね。最初に書いた男装の女性の場合、全く奇妙さがなかった。颯爽としていたのである。

しかし男性が女装なんて、精神疾患の人ならいっそう良くないような気がする。こういう正常・異常の判断って?、まあ正常も異常もないのだろうけど。