☆6月4日~6月10日は「歯の衛生週間」です☆
日常生活の中で無意識に口をポカーンと開けていたり、
上の前歯と下の前歯の間に舌を押しつけたりしていませんか
これを「舌癖(ぜつへき)」と言い、不正咬合の原因にもなります。
今日はその「舌癖」を、矯正装置を使わずに改善する「舌トレーニング」についてのお話です
「舌癖」があると、どうなるのでしょう
いつも舌で前歯を触っていたり、本来あるべき位置より低い位置にあり、
飲食物を飲み込む時に前歯を強く押しつけることで、歯と歯の隙間が開くことがあります。
上の前歯と下の前歯の間に舌を挟むことで隙間ができ、前歯が噛み合わないことがあります。
舌癖があることで、サ行、タ行、ナ行、ラ行などが舌足らずな発音になることがあります。
皆さんへ質問です。
次の項目で思い当たることはありますか
気が付くといつも口をポカーンと開けている。
常に舌を上の歯と下の歯に押し当てている。
ものを飲み込む時に舌で歯を押している。
鏡を見ながら話をすると、舌の動きが見える。
上のチェックが項目に一つでも当てはまる方は「舌トレーニング」が必要です
では、「舌トレーニング」を行うことで、どう変化するのでしょう
「舌トレーニング」前では、全く噛み合わなかった前歯が・・・
「舌トレーニング」後には、上の前歯と下の前歯の上下間の隙間がなくなり、噛めるようになりました
舌の裏側がつっぱって舌の動きを邪魔している場合は、
舌の裏側にある小帯を切除することで舌癖が改善しやすくなります。
慢性鼻炎・アレルギー性鼻炎・蓄膿症・扁桃腺肥大など鼻や喉の病気がある場合は、
耳鼻咽頭科の治療と併用することで舌癖が改善しやすくなります。
日頃から「舌トレーニング」をすることで舌が鍛えられ、唾液の分泌量の増加へ繋がりますよ
唾液についてはこちら
<舌トレーニングの方法>
日常、舌の先端は、上の歯の裏側にあるボコボコとした膨らみの部分に触れています。
この舌の先端を当てる基本の位置を「スポット」と言い、この時に舌は歯に触れていません。
日頃から舌の先端を丸めず「スポット」に軽く当て、口を閉じて鼻呼吸をし、
唾を含む飲食物を飲み込む時も、舌の先端は「スポット」から外れないようにしましょう。
そして、
①ホッピング(舌打ち)/舌全体を上アゴに吸い上げてポンと落とす、これを何度も繰り返す。
②ポスチャー/舌をスポットに当てたままストローで押さて噛み、唇は閉じる。
③オープン&クローズ/舌をスポットに当てたまま、口の開け閉めを何度も繰り返す。
④ガムトレーニング/噛んで軟らかくしたガムを舌で丸め、スポットに軽く貼り付けた後、さらに舌で押し広げる。
これら、①~④を繰り返し練習します。
詳しくは、「口腔筋機能療法」を行っている矯正歯科などへお尋ね下さい。
「舌トレーニング」は、本人の努力がとても重要になります
毎日続けていくことで必ず変化がありますので、諦めないで頑張って下さいね
次回は、唇を鍛えるトレーナー「Mパタカラ」についてのお話です