☆6月4日~6月10日は「歯の衛生週間」です☆
初日の今日は「虫歯」についてお話ししますね
実は虫歯はいくつかの要因が重ならないと発生しません
直接的な要因として、
A:宿主(歯と唾液)
歯があるからこそ虫歯が発生してしまうのですが・・・
歯の質、歯の形態、歯並び、唾液の量、唾液の性状によって左右されます。
B:微生物
口の中には数百種類以上の細菌が常に存在します。
その中の、虫歯の発生や進行に関わる種類の細菌が繁殖した個数で左右されます。
C:基質(飲食物)
虫歯の原因菌は人が摂取した飲食物中の糖分、とくに砂糖(ショ糖)を摂取し、
分解し酸を出します。この酸により、歯が溶かされ虫歯になるのです。
砂糖は虫歯の原因菌の活動を活発化させるエネルギー源なんですね。
これら3つの直接的な要因は、虫歯発生の必須要件を示しているだけで、
ただ単にそろっただけでは虫歯は発生しません
3つの要因がすべて重なった、中央部分(×)の状態がある程度持続する、
あるいは頻回起ることによってはじめて虫歯が発生するのです。
Aの歯については、家庭や歯科医院でのフッ化物応用が関係し、
Bの虫歯の原因菌については、ブラッシングの技術や時間、回数が関係し、
Cの砂糖については、食事や間食の内容や摂り方が関係してきます。
こうした日常の生活習慣として行われる複合した背景的な要因が、
3つの直接的な要因に影響することで「虫歯」が発生してしまうのですね
ということは、それぞれの要因の対処法を上手に組み合わせ、
日頃の生活習慣を変えることで、「虫歯」は予防できるのです
明日は、虫歯予防に関係する「フッ素」についてお話しします