自民党が古館氏の発言に対して抗議した問題で、
古館氏が釈明しました。
6月9日放送の「報道ステーション」より
古館伊知郎氏からの釈明を引用します。
古館伊知郎氏
今、この番組をごらんの皆さまに、是非、説明したいことがあります。実は先週の水曜日になりますが、後期高齢者医療制度の厚生労働省の発表、負担は7割の方が軽減される・・・果たしてそれが、本当なのかどうか?というニュースに際して、私がした発言について、自民党から抗議が来ました。一部、新聞などでも報じられております。是非、私、そしてこの番組の真意を、テレビをご覧の皆さま方に、説明したく時間を下さい。その水曜日の後期高齢者医療制度の放送は、VTR含めて9分以上に渡るものでありますが、そのVTRの最後の部分に関して、今ここでご覧下さい。
※この号令の下に6月4日放送分のVTRの最後の部分が流れる・・・
と言われてしまった偉い政治家たち。
このVTRの後です。スタジオに来て、カメラが私を捉えて、私は・・・
「よく笑っていられますね。偉い政治家の人たちは・・・。」
と発言致しました。その発言に対して、自民党から抗議が来た訳です。確かに今、ご覧頂いた、自民党党役員の連絡会の映像は、放送の前の日の模様であります。そして開会前の雑談風景であり、後期高齢者医療制度について、話し合って笑っている映像ではありません。従って自民党は、それが名誉毀損に当たるという風に抗議をしている訳です。もし、その様に受け取られた視聴者の方がいらっしゃるとしたら、それは私の本意ではありません。私が発言した意図というのは、今、国政全般に渡って、政治家の人々たちが笑ってる局面など、何一つ無い!多くの国民を痛めつける様な、長きに渡る政治の無策、そして本当に、果たして血の通った政策、施策を行っているのか?様々な問題に対して、真摯に対応をしようとしているのか?その一点を申し上げたかっただけであります。
かく言う私も、大変未熟です。この番組が始まって以来、多くの視聴者の皆様方から、お叱りの言葉を頂き、それを糧に、成長させて貰って来たと思っています。これからも、それで成長して行くんだという風に思っています。私たちメディアも確かに、様々な反省点があります。大いにあります。しかし、この局面にあって、政治も私たちメディアも、ここは一つになってですね、国民にとってまず、必要不可欠な政策、具体的なアイデア、国の方向は何なんだと言うことをですね、前向きに一緒になって考えて行くべき局面ではないでしょうか?皆様方は、どうこれに関して、お考えになりますか・・・?
======引用ここまで======
マスコミの意味のわからない言葉狩りに対してでも、
普通は政治家の皆さんはとりあえず謝罪ぐらいはします。
それでもマスコミは徹底的に叩きますよね。
ところが古館氏は、その謝罪さえもしないんですね・・・
『私の本意ではない』なんて言われても、
あの場面で他にどう受け取れと言うのか・・・
仮に彼の本意でなくても、そういった表現をしてしまったことに対して、
まずは謝罪すべきだと思います。
素直に謝罪すれば、
視聴者側はどこぞのマスコミのようにしつこくありませんから、
それで済む話だと思うのですが、
こういった釈明をするから余計にややこしくなります。
それに、確かに今政治が大変な時であることは事実でしょうが、
古館さんは、『どんな場面でも政治家は笑ってはいけない!』
とでも仰りたいのでしょうか・・・
あり得ません。
〝笑いは社会の潤滑油〟とも言われます。
ただでさえ閉塞感溢れる社会をマスコミが作り上げてきたのに、
その笑いさえ取り上げて、
これ以上いったいどんな社会にしたいんだって言いたくなります。
『よく笑っていられますね。』なんて、
庶民の味方的な感覚で、本人はかっこいいことを言ってるつもりでも、
実はとんでもないことを言ってるだけです。
それから、古館氏は、
『前向きに一緒になって考えて行くべき局面ではないでしょうか』
と仰っていますが、
そう思うのであればそういう報道をしていただきたいものです。
後期高齢者という言葉のイメージを己たちで悪くし、
それを批判するような報道なんて、
到底前向きと呼べるような代物ではありません。
すでにマスコミのネガティブキャンペーンにはうんざりしてますから、
私としても建設的な意見や批判であれば大賛成ですし、
実際それを望んでいるのです。
そしてこれは民主党に対しても同様です。
あまり期待はしてませんが・・・
ワンクリックを宜しくお願いします。