結局、7発目のミサイルも発射されました。

『何考えてるんだ!』と言いたくなりますが、

北朝鮮の狙いはどこにあるのでしょうか?

重村智計さん(早稲田大学教授)と青山繁晴さん(独立総合研究所社長)の言葉を書き記します。

司会者

・・・こういう状況なのに何で撃ったんですかね?

重村さん

結局、手が無いんですね。これ以外に。アメリカを交渉の場所に引き出そうとする、それから金融制裁を解除させることが最大の目的ですから、でいわゆる「撃つぞ」『撃つぞ」って言う瀬戸際外交をこれまでやってきたわけですけども、結局応じてくれないもんでね、撃たざるを得なくなった。瀬戸際の瀬戸際を向いてもう1つ行っちゃったと。ほかにもう外交カードとして切る手が無いというのが北朝鮮の現状なんですね。

司会者

・・・7発目を日本時間の夕方撃ったわけですよ。国際社会はみんな非難を始めてるのにもかかわらず最後にまた、今瀬戸際外交って言う言葉もありましたけども、また撃ったっていう、これは何なんですか?

重村さん

これは結局危険の度合いをどんどん高めてですね、周りが「やっぱり大変だ」と、もう「銀児的な衝突まで行く」と、話し合いで何とかしようということでこれまでずーとうまくやって来たわけですね。ですから、発射してですね、6発目まで発射したけどもアメリカが全然相手してくれない、誰も驚かない、ブッシュ大統領はさらにコメントもしない。でー日本はと思ったら、日本はこれまでと違ってですね、急に制裁をはっきり言い出したと、計算外ですね。だから、本来自分たちがやった作戦がうまくいかないもんだから、もう1発撃ってもうちょっと「危機だ」と「大変だ」とみんなに思わせようとしたんだろうと思います。

司会者

とにかく振り向いてくれと、もう少し関心を持ってくれということですか?

重村さん

ええ、日本の対応とかアメリカの対応ってのも、相当連絡が入るようになってますから、そこでもう1発撃ったんでしょうね。

次に青山さんの言葉ですが、凄いことを仰ってます。

司会者

昨日の意図をどうお考えですか?

青山さん

意図を考えるときに1つ大事な情報があってですね、テポドンを実際に撃ちそうだって言うアメリカ側からの情報が少なくとも僕に来たときは、最初が6月30日だったですよ。それは実際に撃たなくて、その次7月5日から8日にかけてじゃないかと。で、その話が来たのは7月4日ですね。つまり、一昨日ですから前日、で、これあの全部何につながってるかというと、実は日米首脳会談に繋がっててですね、こないだの小泉さんの卒業旅行と日本のメディアが言ってる日米首脳会談について、報道ではプレスリーの騒ぎばかりが強調されましたが、あれで覆い隠されてる本当のことがあって、それは今回の日米首脳会談は今までと違って、北朝鮮どうするかということについて相当突っ込んだ話をしたようです。で、公表はされてないんですが、小泉さんは実はサインは出してて、日本国民に向けてですね、例えば小泉さんがこう言いました。「何故辞めるんだい」とブッシュに聞かれて、これ常識で考えてもわかると思うんですが、小泉さんに何故辞めるんだと聞いたブッシュ大統領は、「次は誰か?」と聞かないはずは無いわけですね。で、どうも小泉さんはちゃんと答えたようです。特定の人の名前を挙げて。でもう1つ小泉さんが言ったのは、横田早紀江さんがブッシュ大統領と会ったって言うことは非常に重要なことでですね、実はこれもブッシュ大統領が親しいからこそ小泉さんに、こう言ったそうです。「I met with great mother.(私は日本の偉大な母親に会った)。で、その時に私は約束をした。拉致問題についてアメリカもいよいよ手を差し延べると。ところでアメリカは去年の9月から金融制裁をやってて、北朝鮮を追い込んでる。日本は乗るのか乗らないのか。」という意味のことを聞いて、小泉さんは自分の間にはできないだろうけど、「次の政権ではやるんじゃないか」といことを、少なくとも示唆はしたようです。でこれあの、日本国民に何故小泉さんははっきり言えないかというと、、1つは次の人の名前を出したわけですね。親しいからこそ。

司会者

誰なんですか?

青山さん

安倍さんです。ちょっと言わない約束だったんですけど、まぁ名前を実際に出した様です。これは口が裂けても言えないのは、9月20日ですから総裁選は、自民党のですねまぁ言える訳が無い個人ベースで巣から少なくともブッシュ大統領に対してはその名前を出した様です。その情報がですね、アメリカ葉すぐに北に伝わると思っていたのがですね、多少タイムラグがあって、だから6月30日じゃなくて少し伸びたんです。

でも北京経由でやはり突っ込んだ話が出たということが伝わった様で、そうすると重村さんが仰ったとおり、北は実はこれ以外にやる手が無いわけです。このままほっといて、座してですね、次の政権で日米共同で金融制裁が行われると既に米ドルが北朝鮮に無くなって、国債決済ができなくなって追い込まれてるのが、いよいよ本当に、体制が潰れるかもしれないから、やるとしたら今やって、日本の次の政権にプレッシャーをかけるしかないんですね。

                                  ~書き下ろしここまで

青山さんの話は長くなるのでここから先の内容は要約します。

『北朝鮮のミサイル精度は実はそんなに悪くなく、それが今回の発射である程度証明されている。』といった内容のものでした。

確かに次期首相が安倍さんであれば、

北に対し経済制裁を行う可能性は十分あり、

北がこの時期にミサイル発射をしたことも頷けます。

しかし、結果として北にとってそれが逆効果だったと知らしめる必要があります。

そこで、国連の動きはどうなってるかというと、

  国連安保理、非難決議めぐり温度差   TBS News iより引用

>ミサイル発射を受け、国連の安全保障理事会が開かれましたが、北朝鮮に対する非難決議の採択を目指す日本やアメリカと決議に消極的なロシア・中国との温度差が浮き彫りになっています。

>日本の要請により5日午前に開かれた国連安保理の緊急協議では、まず日本がミサイル発射の事実関係を説明した後、今後の対応について各国から意見を求めました。

>「安保理としてできるだけ速やかに強いメッセージを発するという趣旨については、賛成は得られたと思います」(大島国連大使)
 

>これを受け、日本とアメリカは5日午後、専門家レベル協議で北朝鮮に対する非難決議案の草案を各国に提示し、具体的な検討に入りました。しかし、安保理の理事国15ヶ国中、ロシアと中国だけはこの決議について慎重な姿勢を示しています

>「今と状況が似た98年は報道向けの声明文が出されました。今回も決議より議長声明の方が適しているのではないでしょうか」(ロシア チュルキン国連大使)

>日本とアメリカが提示した決議案の草案の中身ですが、今回のミサイル発射を「国際平和と安全の脅威」と位置づけ、制裁を可能とする国連憲章7章のもと、ミサイル発射を強く非難し、ミサイルや大量破壊兵器に使われるとみられる資金・物資・技術の移転の阻止を加盟国に義務付け、さらに北朝鮮に対して無条件で6か国協議への復帰することを求めるなどとしています。

                                       ~引用ここまで


ロシアと中国はあまり積極的ではないようですね。

予想はついたことですが…

国連大使の方も大変とは思いますが、頑張って頂きたいと思います。



次に、当の北朝鮮の反応は?


  北朝鮮次席大使「制裁なら対抗措置」   TBS News iより引用


>ニューヨークの北朝鮮国連代表部のハン・ソンリョル次席大使はJNNに対し、「制裁が発動されれば、全面的な対抗措置をとることになる」と述べました。

>また、今回のミサイル発射について、「通常の軍事演習」とした上で、「北朝鮮は主権国家としてミサイル発射実験の権利を有している」と述べました。

>さらに、ハン次席大使は、過去に出した「制裁は、戦争行為と同じととらえる」という声明が今でも有効だとしています。

                                      ~引用ここまで


昨日の電話取材に対してハン・ソンリョル次席大使は、

『制裁がもし発動されることになれば、それは戦争行為と同じことで、北朝鮮としては全面的な対抗策を取っていく。』

といった発言もしているようです。


マダイウカ (((-o-)/☆(+_+)


北の立場としてはこう言うしかないのでしょうが…

ホントにふざけてますね。

まあ、何と言おうが日本は制裁を行うのみです。

幸か不幸かさすがに今回は左派も制裁に否定的ではないようです。

が、しかし、この人は…


  北朝鮮ミサイル:小沢民主代表が、経済制裁に慎重姿勢   msnニュースより引用


>中国訪問中の民主党の小沢一郎代表は5日、天津市で記者団に対し、北朝鮮のミサイル発射を受けた経済制裁発動について「そんな簡単にできるものではない」と慎重な姿勢を示し、「圧力より対話」の姿勢を強調した


>小沢氏は「経済制裁は強制力、軍事力を使うところまで行ってしまう。国民は冷静に考えないといけない」と指摘。政府の制裁方針について「本気で言っているのかと問いたい。6カ国協議もあるのだから、話し合いのなかで解決させていくのが良いと、現時点では思っている」と語った。

(中略)

>ただ、同党内にも制裁論は少なくない。同日の党対策本部の初会合では「政府はもっと厳しい対応策をとるべきだ」との声が出た。他の野党も「経済制裁を含む適切な措置を取ることはありうる」(志位和夫共産党委員長)「一定の制裁もやむを得ない」(福島瑞穂社民党党首)など制裁容認論に傾いている。

                                        ~引用ここまで


福島さんさえも「一定の制裁もやむを得ない」といってるこの時期に、

小沢さんは何を考えてるんでしょう?

話し合いで解決できる国であればこんな瀬戸際外交はしない!

小沢さんの考えが理解できません。



いずれにせよ、今回の北のミサイル発射に対して日本がとるべき行動は、

"圧力"しかありません。

ついでに今回の北のミサイル発射を、

日本人の目を覚ます1つのきっかけにしましょう。

履き違えた"平和観"では国は守れません。

憲法改正も絶対に必要です。

敵は北の後ろにも控えているのですから…

私見でした。


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