東シナ海のガス田問題、中国側は日本の抗議を無視して着々と進行中…


しかし中国側の狙いは決してガス田のみにあらず。


切実なエネルギー問題を抱えた中国は、


『日本近海に眠る壮大な海底資源』も淡々と狙っている





ガス田開発問題に関して多くの日本国民が関心を寄せていることでしょうが、


日本人はもっと詳しくこの問題について知る必要があると思います。


まずは中国の主張する領海について。


中国が権利を主張する領域は、日中中韓線をはるかに越え、


南西諸島に程近い「沖縄トラフ※1」までの広大な海域までです。


日本から見れば何の根拠もない主張に思えますが、


一応“大陸棚の自然延長論※2”とかいう考え方が根拠のようです。


一方日本の主張は、


EEZの境界線(日中中間線)の下で大陸棚の権利も区切るというものです。


これは国連海洋法条約に合致した考え方です。。


国際的にも、大陸棚よりEEZを優先する方が当然のようです。


日本側の主張を付け加えると、日本側は


大陸棚は南西諸島の南の南西諸島海溝まで続いていると見ているので、


一つの大陸棚を両国が共有していることになります。


ですから、仮に“自然延長論”の立場で判断しても、


日中中間線付近で区切る方が正論と言うことになります。


更に中国は、沖ノ鳥島を、島ではなくて“岩”だとも主張し始めています。(笑)





そこで本題ですが、何故中国はここまでして権利を主張するのでしょうか。


もちろん領海に関することなどではないはず。


既にご存知の方も多いと思いますが、結論から言うと、


『日本近海に眠る壮大な海底資源』が理由ですね。


では広大な海底資源とは、


   数箇所以上存在している有望な石油・ガス田


   沖縄トラフに点在する「海底熱水鉱床※3」


更に沖ノ鳥島など太平洋側の深海底には


   希少鉱物であるマンガンやコバルトを豊富に含む「マンガン団塊※4」だ


   太平洋側の海溝斜面にあるという「メタンハイドレード※5」


中国が沖ノ島を“岩”と主張し始めたのはこれが理由でしょう。


“岩”であれば、日本はEEZを主張できなくなりますから。


とにかく資源がないと言われてきた日本付近に、


これだけの海底資源が眠っているのです。


ここまで書けば、


その資源を根こそぎ掻っ攫おう言う中国側の狙いは明白です。


だからこそ、中国が主張する沖縄トラフまでの共同開発など肯定できるはずがありません。


日中中間線の問題は、日本の生命線です。


決して譲れません。




エネルギー問題を抱える中国は必死です。


帝国石油に試掘に取り掛かれないように圧力をかけるため、


最新鋭の軍艦や潜水艦まで持ち出しているのですから。


軍艦と海上保安庁の警備船では圧力の上でも相手になりません。


日本と取るべき行動はいくつかあると思います。


まずは早く法整備を整え、同レベル以上の軍艦を出動させ、


帝国石油の安全を国が確保し、


一刻も早く試掘に踏み切る必要があります。


軍艦の出動は、国際法上も問題はありません。


日本の態度と断固たる決意を中国側に示す必要があると思います。


『万が一戦争に発展したら』と慎重論を持つ方も多いと思いますが、


その可能性は極めて低いと思います。


なぜなら、ここで攻撃を開始すれば世界が動くことが中国もわかっているはずだからです。


逆に日本が弱腰であれば、中国は容赦なく襲い掛かってくるでしょう。


中国の今迄の行動を見れば明白です。


また、同時に国連にも訴えましょう。


10回でも100回でも。


日本側の正当性を世界に知らしめる必要があります。


ODAの即刻廃止も必要でしょう。


それから、沖縄米軍基地の再編問題も早急に解決する必要があります。


中国側は、ラムズフェルド氏まで招いて画策しているようですから…





今回の小泉首相の靖国参拝、


これを踏まえて中国側は日中協議を拒否しています。


ガス田開発は着々と進行させている。


試掘に踏み切るいい機会でしょう。


理不尽な理由で、向こうが協議しないのだから…


私見でした。



一刻も早い試掘に賛成の方、
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※1 トラフとは、水深5000メートル未満の帯状の海のくぼみのこと。

   沖縄トラフ(水深700~2000メートル)は南西諸島に沿って、

   幅約100キロ、長さ約1100キロにわたって続いている。


※2 「国連海洋法条約」の76条の規定では、「沿海国の大陸棚は領海以外に、

   その領土の全ての自然延長部分含み、大陸縁の海底区域と海底を含む」そうです。


※3 海底熱水鉱床は,海嶺と呼ばれるプレート拡大部にしみこんだ海水が,

   マグマの熱によって熱水となり,地殻中の金属元素を溶かし込んで上昇・噴出し,

   海水により冷却されて,金属元素が析出・沈殿して生じます.

   その中には貴重な金属が豊富に含まれているそうです。


※4 マンガン団塊(マンガンノジュール)はマンガンや鉄などの酸化物と水酸化物の混合物である。

   マンガン団塊には約20%のマンガンと約10%の鉄が含まれている。

   他に、ニッケル、銅、コバルトも含まれており、重要な資源として注目されてきた


※5 メタンを主成分とするガスが水と混ざって氷結した資源。

   メタンハイドレートは石油・天然ガスに代わる次世代資源として脚光を浴びています。

   エネルギー資源に乏しい日本周辺にも、

   相当量のメタンハイドレートが分布していると推測されています。