リサイクル品も処理せず埋め立て!
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(有)甲賀建設

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 2015年7月27日、突如「滋賀県廃棄物対策室」から、㈲甲賀建設が滋賀県甲賀市水口町の嵯峨にある同社役員(父親)の所有する山林に、同社が受託した産業廃棄物11万2550トン(建設混合物100,217t、汚泥12,333t)を不法に埋め立てしたことで、原状回復の改善命令を出したと発表。履行期限は2018年7月26日。
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 驚いたことに、3日後の7月30日に㈲甲賀建設が得ていた廃棄物の各許可がすべて取り消されたことである。
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 ほかの行政より、取り消しのスピードが速かった。逆に、許可を取り消された㈲甲賀建設はコンクリートがらなどの再生品を処理するために処理施設へ運び出すこともできず、放置する口実を与えたことになる。
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 行政は、㈲甲賀建設のマニフェストから11万トンの廃棄物の90%は3~7社が運び出せば済むことだと解釈し、取り消しと決めたのかもしれない。
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 写真で見る限り、捨て場は山の奥まったところにあり、1日25台が運び出して、ようやく3年で片付くという計算であるが、20分に1台搬出という過密スケジュールが可能であろうか。
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 廃棄物対策課はスケジュール通り進んでいないように口ごもる。搬出せよと指導を受けている排出業者は、再生品となるものを許可業者に出したのに、許可を取り消され動けないから持って帰れは変な指導だと語る。
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 県は、出先の甲賀環境事務所が対応しているというが、4年間も違法投棄に気が付かなかったという。滋賀県環境部がヘリによる違法投棄パトロールは、お題目であり何処をパトロールしていたのであろうか。
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 問題なのは、㈲甲賀建設が廃棄物処理として受け取っていた処分費(再生処理をせず埋め立て)は最低でも4億円以上ある計算になる。しかし、指導を受けている排出者からは、㈲甲賀建設は金がないと言っているのだが本当だろうか、年間にすると1億円の収入なのだが、、、。と、首をかしげている。
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つづく


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