突然、思いついたのでこの話題で書いてみたいと思います。
キッカケは、韓国でミュージカルを見ている時に思ったことです。
みなさんは、ステージの上で大勢の方の拍手を聞いたことがありますか
大体、観客が1,000人を超えると、拍手が波のように時間差で押し寄せてきます。
あれは、体験した人しかわからない感動です。
私は、元音楽業界人ですので、ステージの中心ではありませんが袖で聞いたことがあります。
さて、その元業界人の経験から書きます。
ステージ上のアーティストにとってファンの方の手拍子は、実はありがた迷惑というのはご存知でしょうか
ヒントは、先ほど書いた拍手の波です。
みなさんもご存知のように、音は秒速340mのスピードで伝わります。
ということは、ステージ最前列の人と、最後列の人の手拍子が完璧にシンクロしていたとしても、ステージ上のアーティストに、0.何秒ズレて聞こえるのです。
ホールが大きければ大きいほど、当然ズレも大きくなります。
さらに、スピーカーがステージ横のものだけの場合、曲の伝わる速度の差もありますから、往復ズレるわけです。
これをステージ上で聞いていると、五月雨式に聞こえてきて、気持ち悪いったらありゃしません。
しかも、お客さんの中にはリズム感がちょっと残念な人もいます。
元々一般人より、リズム感のよいアーティストが感じる苦痛は、並大抵ではありません。
それでもチャッ チャッ チャッ チャッのリズムは、まだマシなんです。
自分の返し(モニター:少女時代の場合はイヤホンから聞こえる音)に集中すれば、まだ歌えます。
最悪なのは、チャッ チャチャッ チャッ チャチャッのリズム、バラードの時にやりがちなアレです。
言葉に出来ないくらいひどいんです。
だから、心あるファンの方は、絶対にやめましょう
バラードは、静に聞けばいいんです。
アーティストは応援してもらっていることですので、このことは絶対口にしませんが、わかってあげて欲しいと思います。
同様に難しいのは、写真とサイン。
求められれば、辛い時でも応えなくてはいけません。
さもないと逆恨みをかいますから。
でも、考えてみてください。
寝ぼけ顔の時もあれば、体調が悪い時もある。
人間ですから、他人に見られたくない顔もあるんです。
スターも有名税的な理解はしていますが、正直イラッとくることもあります。
気持ちはわかりますが、写真を撮る時は、時と場所を考えてあげて欲しいと思います。
衣装を着て、メイクしていて、人前にいるべくしているときなら問題ないと思います。
化粧室、飛行機や電車の中、飲食店は論外
ホテルや会館の出入口、空港や駅も、オススメできません。
サインについては、色紙を持って寒いところや暑いところで待ってくれていれば、その程度ならしてあげたいのが道理です。
しかし、何十枚も持ってくる人やチラシの裏などを持ってくる人には、スター側も心を痛めています。
こんなものを差し出される気持ちがわかりますか
みなさんも、漢字や英語の練習で同じ文字を何回も書いた経験があると思いますが、1つ1つは大したことなくても、集まると結構大変なんです。
腕が痛くなることもあります。
「このサイン、本当に喜んでもらえるのかな」この言葉は、何人もの芸能人から聞いたことがあります。
一般人の前では絶対に口にはしませんが、自分のサインの成れの果てを考えると・・・
この気持ち、わかってあげて欲しいと思います。
面倒なのが、この手拍子にしても、写真にしても、サインにしても全くないと、これはまた寂しいんです。
「私、人気ないのかな」そこそこ売れている人でもこういう風に考えます。この言葉もよく聞きました。
人気商売だけに、ナイーブになります。
結論としては、TPOをわきまえて、自分の気持ちではなく、ご贔屓のスターの立場にたって、行動してあげて欲しいと思います。
ちなみに私は、手拍子はしませんし、生写真は撮らないし、サインも絶対に求めません。
その代わり、拍手は惜しみなくします。
これがマイルールです。
どんなシーンでも拍手してあげれば、気持ちは伝わります。