続 ・ 「 補強 」 というよりも 「 調律 」 と表現させてください。
小さい頃は台風が接近してくると
「停電/雨漏り/増水」
と思いもよらぬ出来事が多数発生し、まるで「イベント盛り沢山」な感覚で
「今回の台風では一体何が起こるのだろう」
と期待をし相当テンションが上がり、ワクワクしたのものでした。
しかし大人になってみるとその”ワクワク”は
「大きく間違ったワクワク」であったことに気づきました。
今夜の皆様の無事をお祈りいたします。
皆様、こんばんは。
本日9月8日のブログは京商でMINI-ZとdNaNoのボディ開発を担当させていただいております髙橋恵太が担当させていただきます。
先日の記事でお知らせさせていただきました
MR03用オプションパーツ 「 アッパーアームブレイス 」ですが
↓
http://ameblo.jp/kyoshoblog/entry-10623223772.html
おかげ様で各方面から、多くのお問い合わせ等いただいております。
皆様どうかご期待ください
それではまたっ!
....................って終わってしまってはいけません。
はい、続きがあります。
前回の記事の最後に
「実は調律パーツが ” もう一つ ” あります」
と含みを持たせた台詞で結びましたので今回は
その「もう一つのパーツ」
をご紹介させていただきます。
まずこのパーツの名前を紹介させていただきます。
少々長いですが、どうかご了承ください。
それではいきます。
初めまして、名前は
「アンダーフロア リインフォースメント」と申します。
さてこの「アンダーフロア リインフォースメント」、
一体どんな効果をシャシーにもたらしてくれるののでしょう?
まず下の写真をご覧ください。
言わずと知れたミニッツレーサーMR03シャシーです。今回は下から覗き込んで見ました。
このMR03シャシー
大きく分けると3つのブロックに分けられます。
◆ブロック1 → フロントサスペンションとステアリング系などの操縦系のマウントを担当。
◆ブロック2 → 基盤や電池等、ボディ等の、重量物のマウントを担当。
また全てのブロックからの応力も受けます。
◆ブロック3 → モーター、デフ等、ドライブトレインのマウントを担当
さてさてこのミニッツレーサー、
それら3つのブロックがそれぞれに役目を果たしながら走行しているわけです。
それではこのMR03、ステアリングを切るとその力がどのようにシャシーに伝わっていくのか極く簡単に説明させていただきます。
◆サーボモーターで発生した力がフロントホイールを動かす
↓
◆フロントタイヤがスリップアングルを発生しコーナリングフォース(※簡単に言うと車を曲げようとする力)が発生する
↓
◆コーナリングフォースがフロントホイールを通して (ブロック1) に伝わる
↓
◆コーナリングフォースが (ブロック1) から (ブロック2) に伝わる(※主にスクリューを通して)
↓
◆コーナリングフォースが (ブロック2) から 「リアサスのTバー」 に伝わる
↓
◆コーナリングフォースが 「リアサスのTバー」 からモーターケース(ブロック3) に伝わる
↓
◆コーナリングフォースからモーターケースからリアデフ→リアホイール→リアタイヤに伝わる。
↓
コーナリング開始!
となるわけです。
普段何気なく操縦しているミニッツですが、実はこのように複雑な手順を踏んでコーナリングをしているわけですね(※実際はもっと更に複雑です)。
それだけではありません、リアタイヤが発生した推進力(駆動力)は今度は先程とは反対に
「 リアタイヤ → ブロック3 → ブロック2 → ブロック1 → フロントタイヤ 」
という順番で伝達していくのです。そのおかげでフロントタイヤは回転するわけですね。
という具合に走行中のミニッツシャシーには、
絶えず色々な力が様々な方向から伝わり、それらに対応しながら走っているというわけですね。
そしてこの
「コーナリングフォースや駆動力。つまり操縦者が意図して発生させている力」
それらは
フロントタイヤからリアタイヤまで、各ブロックを伝わるその度に
「タイムラグ」と「ロス」&そして「 余計な動き、つまり ”歪みや振動” 」
を伴ってしまいます。
それらが積み重なり「操縦者にとって違和感のある動き」が生み出されている原因の一つと考えてよいと思います。
つまりこの
「タイムラグ」と「ロス」&そして「 余計な動き、つまり ”歪みや振動” 」
を減らせることができれば
「操縦フィールが向上しよりリニアなドライビングを楽しめる」、
と考えて良いと思います。
そのでこの「アンダーフロア リインフォースメント」の登場です。
「アンダーフロア リインフォースメント」はこのようにシャシーに装着します。
↓
ロアアーム4箇所とTバー部2箇所、合計6箇所をサラビスで装着。
厚さは1.0mmですのでICタグステーと同じ厚みです。
もちろんICタグとの同時装着も全く問題なく可能です。
さてこの「アンダーフロア リインフォースメント」を装着しますと
「力の伝達」がこのようにが変化します。
このように「ブロック1」と「ブロック3」をほぼ直接つなげることができるのです。
その結果真ん中のブロック2で発生していた
「タイムラグ」と「ロス」&そして「 余計な動き、つまり ”歪みや振動” 」
を大幅に軽減できるというわけです。
そしてブロック2にかかる負担も軽減できるのでブロック2自体にも余裕が生まれます。
そうするとどんな効果があるのでしょう。
はい、こんな効果があります↓
(※体感度には個人差があります)。
◆直進安定性の向上!
◆ステアリングレスポンス(※ゲインではありません)の向上!
◆ステアリングフィールの(シャープさ且つリニアさ)向上!
◆コーナリング時の修正舵が減少します!
◆コーナリング時の安定性の向上!
◆フロント&リアの一体感の向上!
◆走行中の挙動が予測しやすくなります!
◆タイヤの磨耗が減ります!
そうですっ!
このパーツもアッパーアームブレイスと同様に
「サーキットでのラップタイムを向上させる」という目的よりも、
「 ” ドライビングプレジャー ”、つまり自動車を思いのままに操縦する喜び」
を追求しそれを達成する為に生まれたパーツであります。
ミニッツレーサーは
「優れたレーシングカー」であると同時に
「優れたスポーツカー&ドライビングマシーン」でもあると私達は自負しております。
「優れたレーシングマシーン」とは他車よりも信頼性が高く、他車より速いラップタイムを刻むことができるマシン。
転じて
「優れたスポーツカー&ドライビングマシーン」とは、速さも必要ですが、それは他車より絶対的に速い必要はありません。
何より重要なのは、その全ての動きに「味わい」があり、それをどんな速度域や路面でも感じることのできるマシン、そして操縦者の思いのままに操れるマシンのことだと考えます。(※フェラーリやポルシェ911は”交差点を曲がるだけで楽しい”の如く)
このパーツを装着することによってアッパーアームブレイスと同様、操縦する方により「クリアな走行フィール」をお届けできるだけでなく各パーツの動きまで手にとるように感じることができるでしょう。
例えば、
加速時にリアサスの「グッ」と沈み込む感覚。
ステアリングを切り込んでいくとアウト側のタイヤにだんだんと「荷重」がかかっていく様子。
リアタイヤがスライドするかしないかのギリギリのところをコントロールする感覚。
そんなシャシーの動きが「上質な味わい」となってあなたを虜にするかもしれません。
もちろんその他のオプションパーツを取り付けたときの効果も更に体感できることでしょう。
ミニッツの魅力は他者と競ったり、速いラップタイムを刻むだけではありません。
そのフィールに富んだドライビング感覚は他のラジコンでは味わうことのできない魅力です。
スポーツカーに乗られている方が、お気に入りのワインディングでひとっ走りして
「あー何だか気持ちよかった、楽しかった」
と感じて満足して家路につく感覚。
そんなスタイルにも「ミニッツと”アンダーフロア リインフォースメント&アッパーアームブレイス”」はお応えいたします。
さて気になる発売は9月下旬
固定用のスペーサーはもちろんアルミのリジッドカラーです。
Tバー部のカラーはTバーの素材別に対応する為に3種の厚さものが付属。
固定用のサラビス6本ついて予価\2,800です。
この
「アンダーフロア リインフォースメント」、
あなたのMR03シャシーに
「今までよりも数段上の”上質な味わい”のある走り」
をきっともたらしてくれることでしょう。
ご期待ください。
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いきなりですがインフォメーション、
ミニッツカップで、毎回熱い実況を担当されてました
[MINI-Z.JPの岩瀬大二さん]が今回新たにミニッツのファンサイトを立ち上げました。
その名は
「LoveMini」
http://lovemini.info/
明日オープンのオープンに備え、現在最後の追い込み作業中らしいですよ。
何とか23:00までには完了させ
今夜のスティッカムライブ
http://www.stickam.jp/profile/roy_hige
にて、カウントダウンを行うようです。
先日の地元カップの様子も、配信映像を含め掲載いただくようなので。
お時間のある時にでも、是非是非ご覧ください。