昨日の夜は野田聖子さんのドキュメンタリーを見て

とにかく泣いた。


息子さんの闘病生活は

あの頃のわたしそのもので


必死に頑張って

たくさん笑って

嬉しいことも辛いことも

なんだか毎日いっぱいで


泣いたり笑ったり

苦しかったり、寂しかったり。


院内外出の喜びも

院外外出の喜びも


すごくすごくわかって。


でも、きっと


わたしなんかがわかりえないくらいに

長い時間、闘ったんだよね。


だから・・・


真輝くんが退院できて

おうちに帰れたときは本当に嬉しくて

号泣だった。


退院にむけて

お母さんである野田さんが

吸引やカテの消毒を習ってるときも

泣いた。


というか。。。


嬉しくても

悲しくても

辛くても


全ての場面で共感できて泣いた。



「もう頑張ってとは言えない。

十分に頑張ってるから。

わたしのためじゃなくて

自分のために生きて欲しい。」


野田さんの言葉は

ハルに伝えたわたしの言葉そのままで


これはハルからの

激励だとも感じた。


今だって

悩んだり、苦しんでる同士がいるんだろうな。


わたしは

こんなにのほほんとしてて

いいんだろうか・・・


でも。


こんなに時間が経っても

全然色あせなくて


わたしは

何気ない時間をすごしてるときも

時々泣いちゃったりするんだ。


お散歩からの帰り道

ついつい泣いちゃって

誰も見ていないと思ったら

姫のクラスメイトに会っちゃったり。


ハルがいなくて寂しいのは

ハルがいて幸せすぎるくらいに

幸せだったからだ!!


なんて、今朝は食器を片付けながら

自分を納得させてみたり。


それからね


姫とがんについて話すことが

多くなった。


姫にがんのことを話すのを

ずっとためらっていたんだけど


テレビ見てると

がんってキーワードがよく出てくる。


だから、上手に説明できなくて

困るんだけど

ようやく最近、上手な説明が

できるようになった。


人間は、たくさんの細胞が集まってできていて

それが日々、どんどん生まれて

古い細胞はなくなって、新しく生まれ変わってる。


その繰り返しで

成長したり、そのままの形を維持していて

それはプログラム通り行われているんだけど。


なにかのショックで

その細胞のひとつがプログラム通りに行かなくなって

他の細胞を攻撃してしまったり

上手くいかない細胞がどんどん増えていくんだよね。


それが、がん細胞。


プログラムの暴走。



そんな説明をしてみた。


その暴走した場所によって

色んな名前があるんだよね。


ハルや姫が小さいときには

悪いバイ菌が~


なんて話していたんだけど。


そうそう、これが真実。


なのでね。


がんって

よく考えてみたら


もともとは自分の細胞であって

体の一部なんだよね。


それ自身も

自分自身が作り出してしまった自分。


本当は

その状況だけにフォーカスするのではなく

根本原因である

プログラムの暴走の方の原因がわかって

それを阻止する方法があればいのにな。


きっとそれを

必死に探してくれてる人がいて


細胞の産みの親である幹細胞に

注目してみたりしてるんだよね。


ハルの再発の原因は

移植時に使った幹細胞に

がん幹細胞が残っていたせいでもあるんだけどね。



野田さんの息子さんは、がんではなけど

難病と闘っていて


世の中には

まだ解明されていない

ほとんど例がないような難病と闘う子もいる。


それは全然身近に感じないかもしれないけど


わたしは、そういう子たちに

たくさん会ってきた。


まったく治したことがない病気になった子たちに

会ってきたんだ。


でも、その子達も

そのお母さんも、家族も


なんにも特別な人はいなくて。


みんな普通なの。


子どもたちは本当に可愛くて元気で

病気になるまでは

普通に走り回って


大人のがんを治した人の中には

自分の中に原因がある


なんて言う人もいるけど


純粋な子どもに原因なんてないと思ってる。


そして、その母親や家族にも

きっと原因なんてないと思う。


不思議と全然環境が違う子ばかりで

環境が良くないなと思う家族で育ってる子もいれば


すっごく愛情豊かに

環境が良い家族の中で育っている子もいた。


だから。。。


原因っていうよりは


何かメッセージなのかな?


元気になる子も

お空に還る子も

何かメッセージを持って

病気になるんじゃないかと思う。


わたしは、そのメッセージが分かれば

ハルが治るんじゃないかと思った。


それは、キセキを起こすことを

伝えることじゃないか


それを信じることを

伝えることじゃないかって

本気で信じていたんだ。


だけど


違ったのかな。



答えはわからない。


それに・・・


キセキは起こる場所には起こるから。



でもね、今


遠くにいるハルの魂を感じられることも

またキセキなのかなって思う。


またいつか・・・って本気で信じられる

そんな今のわたしの状況がキセキだ。


それを伝えることが

わたしへのメッセージなのかな?とも思える。



魂の存在なんて

心の底から信じていたわけじゃなかったのかもだけど


今ハッキリ


その存在を信じられるのは


お空の子どもたちからのメッセージを

みんなそれぞれ

色々な形で受け取っていて


そんな報告をもらえたりするから。


本当に不思議な偶然がいっぱい。

嬉しい偶然がいっぱい。


そんなときは

思いっきり子どもたちの存在を感じて


嬉しく涙が出る。


偶然が重なって


子どもたちが声をあげて

「ママーーーーー見てるよ!頑張って!」って

応援団みたいに

みんなで声を合わせて

ニコニコしながら応援してるのを感じて


涙が止まらなくなった。



幸せな日常を

当たり前なんかじゃないって

知ってしまったからこそ


幸せをより感じられる


それがキセキなんだって思える。



だから


幸せでもいいんだよ。



いつまでも

悲しみのまま、怒れる気持ちのまま


あの時間のままに生きていかなくても

大丈夫なんだよ


幸せになってもいいんだよ。

それを自分に許可してあげてね。




どうか・・・



こんなちっぽけなわたしのつぶやきが

必要な人にメッセージとして届きますように・・・





小児がんって


子どもががんになるなんて


本当にありえないって思うけど



親として


子どもがこんなに苦しんだり

頑張ったりしなきゃいけないなんて


ありえなさすぎて


どうしても理由を見つけたくて


色んなこと考えて


あのときの自分がとか

あのときの出来事が


なんて、自分や誰かを責めたくなるけど



一度どこかで


気持ちを切り替えて



今、子どものために

自分自身のために


何をしよう。


自分がどう進もうか



って考えて



それが


できることでも

夢のようなことでも


自分の中でハッキリと宣言して


どうか


ぶれずに


子どもと一緒に過ごして欲しい。


子どもはさ


いつも、お母さんやお父さんの顔を見るだけで

すっごい笑顔になるでしょ?



病気でも

病院で拘束されてても


笑顔にできる


お母さんやお父さんはパワーを持ってる。


そのパワーを前向きに

使ってあげてください。



子どもたちにたくさん

笑顔をあげてください。



笑顔にしてあげてください。



小さいかもしれないけど


当たり前すぎて見えなくなってかもしれないけど



笑顔ってすっごいんだから!!!



暴走した細胞を

そのプログラムの暴走を


止められるかもしれないのは


今はまだ医学じゃなくて


そんな当たり前のパワーじゃないかって

わたしは今は思ってます。



お医者さんはお医者さんにしかできない仕事を

全力でやってくれてる



だから



お母さんやお父さんには

お母さんやお父さんにしかできないことを


全力で!!



どうか全力で


子どもたちを笑顔にしてあげてください。


同じお部屋の他の子どもも

ついでに、そのお父さんやお母さんも




その環境で難しいことはわかってます。



でも、それがキセキに繋がるんだって



わたしは思うから。





どうか・・・たくさんのキセキが起こりますように。



キセキに気がつくことができますように。