「声を変えれば顧客の心に
もっと伝わる」
共鳴ボイス・メソッドトレーナーの原田真理子です。
安定感ある声を出す姿勢の基本は
「下に安定している」ということです。
「腰を重心にして立つ」とも言います。
下半身に重心がいっていれば、
どんなに忙しく動いているときでも、
体が大きく見え、
余裕があるように感じられます。
身体に力が入ってくると、
まず姿勢がおかしくなり
伝わる声が出しにくくなります。
左右どちらかに偏って立っていたり、
猫背になったり、頭が前のめりになっていたり、
肩があがったり、何かが不自然になります。
ぜひ大きな鏡で姿勢をチェックしてみて
下さい。
今回は、姿勢と重心のトレーニング方法を
お伝えします。
・姿勢と重心のトレーニング
①肩幅に足を広げ、
あばら骨を上方向に持ち上げる。
軽く両脚の踵を上げて
脱力しながらストンと落とす。
そのときの姿勢が各自の
リラックスしたまっすぐな姿勢です。
ポイント:人には姿勢の癖というものがあります。
最初から理想的にまっすぐに立とうと思うと
余分な力が入ります。
まずは「自分なりにまっすぐ立つ」
ということを意識してください。
②口を開けて息を吸いながら
おへその周辺をパンと張るように下腹を前に出す。
下半身にドーンと重心が来るイメージ。
ポイント:お腹を前に出そうとして
背中を動かさないでください。
壁に背中をつけながら行うと
コツがつかめます。
③息を吐く。
そのときに下腹はパンと張ったままです。
そこが発声のときの重心となります。
ポイント:下腹をそのままの状態で
呼吸ができるということは横隔膜が
上手に使えている証拠です。
腹式呼吸において、息を吐くときに
お腹がへこむという方法もあります。
最初はそれでも良いのですが、
慣れてきたら、お腹がパンと
張っているままのほうが
より支えがしっかりします。
スピーチのときに「アガって」しまうと、
重心は上に上がり、息も上に上がり、
声が甲高く細くなります。
そうなったとき、他の部分に力をいれずに、
丹田のみに意識を持っていってください。
横隔膜が良い仕事をして、
ある程度上がりは治まります。
横隔膜と丹田で、是非
素晴らしい声でスピーチして下さい!!