きょうのお昼は、シンガポールで人気のレストラン、アンドレに行ってきました 
ショップハウス、と呼ばれる、京都の町屋のように奥行きのある、昔ながらの建物


 

シェフのアンドレさんは、台湾出身で、13歳の頃、甲府でお母さんの営む中華料理店の手伝いをしていたことがあるとか・・・
山梨で働いていた私としては、なんだか親近感を覚えます
こちらは、アミューズのマッシュルーム パリパリのマッシュルームで出来たチップ、「土」はマッシュルームの香りのする、チョコレート味のクッキークランチ、横にある「芽」は、タイム

 



 

 
ワインリストは、昔のフランスの本にちょっと細工をした、遊び心あふれるもの

 
 インパクトがあった、魚の前菜
新鮮でしゃきしゃきの白桃(そういえば、桃の産地山梨では、柔らかくなる前の新鮮な桃が一番おいしいと言われています☆)、フルーツトマト、トマトのシャーベットに、軽くあぶった、アトランティックサーモンとオマール海老、昆布締めのようにマリネした白身魚。
(魚介類の多くは、便が多く、品質の良い日本から取り寄せているとか・・・)
フルーツの甘い味わいと、ロゼシャンパンビネガーの色合いと相まって、南の国に来たな~、という感じがします♪キャビアの塩味とコクが、程よいアクセントになっていました!


こちらは、魚のメイン
上には細切りにしたネギのフライが乗っています
魚の皮には、びっくりするほど細かく包丁が入っていて、すごくパリパリしています!
以前中華のシェフが、中華で一番大切なのは、包丁の入れ方、と話していた事を思い出しました。
そして、海老の香りの泡の下には、冬の香りのするネギやカブ、牡蠣が・・・。
上のパリパリ感と、クリーミーな下の部分の食感のコントラストが楽しめます。
香菜が入っているのが、シンガポールらしいアクセント。

ネギひとつとっても、違った調理法で、素材の色々な表情を楽しんでもらいたいというシェフの、感性が生きたお皿だと感じます☆



こちらは、大好きなフォワグラのお料理♪ フランの上に、熱々のトリュフのソースがかかっています☆トリュフの香りがしっかり濃くて、王道のおいしさでした



お肉のメインは、日本の黒豚!まさか、シンガポールで黒豚に出会うとは思いませんでした☆
皮にカリカリに焼き目をつけて、とってもナチュラルなトンポーローのような印象。
層に分かれたお肉の部分ごとに、味わいが変わって、面白いです

トリュフを混ぜたワイルドマッシュルームのポレンタと、上にある付け合わせは、ほくほくのジャガイモ、添えられたソースは、ものすごく深みのある香りで、何かお酒で香りをつけているのかな?と思ったのですが、玉ねぎだけ、との事。びっくりしました!南フランスの甘い玉ねぎを使っているそうです。



デザートは、色々な姿になったチョコレートの盛り合わせ。
左のアイスクリームの下には、土をイメージしたチョコレートのクッキークランチ、
マカロンに、薄いパリパリのクレープ、ふわふわのシフォンケーキのようなもの、クリーミーなチョコトリュフのようなもの・・・。

素材は1つでも、料理する人の腕で、多面体のように姿を変えるもの。
同じものや事も、とらえ方を変えると、まったく違ったものに見えるのと同じで、面白いですね。

シンガポールは、中華系、マレー系、欧米系、インド系と、他民族が行き交う「多面体のような」都市。

そう考えると、余計に「シンガポールらしい」フレンチをいただいた気がする、なんて考え過ぎかしら。

では、また~!