安倍首相の指示で設置された委員会から、移民受け入れの資料が出されていること、また、これまでの安倍首相の発言や著書から、安倍首相は移民受け入れに賛成であると考えられます。

【もくじ】

1.移民受け入れ検討の経緯
2.移民受け入れに関する安倍首相の発言、著書
3.第一次安倍政権「アジア・ゲートウェイ構想」
4.移民受け入れの問題点
5.結論

1.移民受け入れ検討の経緯

「選択する未来」委員会が初会合、人口減少社会見据え処方箋検討
2014年 01月 30日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYEA0T04220140130
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同委員会は、安倍晋三首相の指示で、甘利明経済再生担当相の肝いりで設置された。

同委員会では、こうした構造変化への処方箋を検討し、政府に年内をめどに提言を行う。提言を踏まえ、政府は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年頃をめどに具体化を進める予定。
(以上記事より、抜粋)

安倍晋三首相は2月13日午前の衆議院予算委員会で、移民受け入れの是非について、国民的議論を経て検討すべきと答弁しています。

移民受け入れの是非、国民的議論を経て検討すべき=安倍首相
2014年 02月 13日
http://jp.reuters.com/article/idJPTYEA1C01P20140213
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そして、政府の「選択する未来」委員会で2月24日、会議が行われ、「外国からの移民を毎年20万人受け入れ、出生率も回復すれば100年後も人口は1億人超を保つことができる」という試算が出されました。

日本の人口「移民で1億人維持可能」 政府、本格議論へ 2014年2月25日 朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASG2S5GVNG2SULFA01N.html
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これまでの例から、政府の諮問会議、委員会等は、設置を決めた段階において、結論が決まっていると思います。

その結論に合わせ、“政府の意向に沿ったメンバー”を選んでいると考えられ、その中から移民を受け入れるべきという資料が提出されました。

以上のことから、安倍晋三首相は移民受け入れに前向きであると考えられます。

【 追 記 】

移民受け入れについて、政府が委員会を設置し、検討していることは事実です。

「移民の受け入れは補完的な政策だ。総合的に出生率を上げる政策を図り、そのうえで、移民受け入れにどう取り組んでいくか検討をスタートさせたところだ」甘利大臣
http://archive.is/mKrKn#selection-679.39-679.111

第3回「選択する未来」委員会 議事要旨
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/0224/gijiyoushi.pdf
(5,8,16,24,25ページで移民について発言あり)

第3回 「選択する未来」委員会
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/0224/agenda.html

目指すべき日本の未来の姿について(内閣府事務局資料)
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/0224/shiryou_01.pdf
P.1
※移民を年20万人ずつ受け入れた場合、1億1,000万人程度を維持。
P.8 右下
技能者、技術者中心に移民受入れ (例えば、年間20万人)


2.移民受け入れに関する安倍首相の発言、著書

安倍晋三首相が、移民に賛成であることは、これまでの講演や記者会見、著書からも推測できます。

例えば、今年1月のダボス会議では、次のように述べています。
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2014/0122speech.html

外国の企業・人が、最も仕事をしやすい国に、日本は変わっていきます。

多くの女性が市場の主人公となるためには、多様な労働環境と、家事の補助、あるいはお年寄りの介護などの分野に
外国人のサポートが必要です。


平成25年6月19日 安倍総理大臣・経済政策に関する講演
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/0619speech.html




11:12 外から投資を招き、知識や経験の豊かな人材を積極的に受け入れて、どんな日本をつくりたいのか。

13:18 世界中から、技術、人材、資金を集める都市をつくりたい。そう考えています。
 
13:26 トップクラスの外国人医師が日本で働けるよう、制度を見直しますし、お子さんを通わせるインターナショナルスクールも、もっとつくりやすくします。建築規制を変更し、街の中心に人口を呼び戻します。本気です。
 
13:48 世界から、ヒト、モノ、カネを呼び込んで、それを成長の糧としてまた大きくなる。そんな日本をつくる闘いが、私の取り組む闘いです。

15:42 同時に、世界の若者を、大々的に、日本へ招き入れたいと思っています。

16:58 日本をオープンにし、リスクに立ち向かうチャレンジをする社会にし、女性や、若者、外国人の力を借りてイノベーションが花開く場とすることで、私は日本を生まれ変わらせたい。


安倍晋三首相の著書である『美しい国へ』と、改訂版である『新しい国へ美しい国へ 完全版』 の中にも、安倍首相が移民賛成であることを示す記述があります。

『美しい国へ』文春新書 P.80~81
『新しい国へ美しい国へ 完全版』文春新書 P.84~85

わたしは、親善試合を見に行ったとき、会場の盛り上がりに感化されてサッカーの面白さを知った。日本がW杯本戦の出場を逃した93年の“ドーハの悲劇”のときは、ブラジル出身のラモスが、日本人といっしょに涙を流して悔しがった。いまも三都主の活躍にみんなが心から拍手をおくる。日の丸の旗のもとに戦った者は、出身国がどこであろうと仲間であるという意識、それは共同体にたいする帰属意識、というよりほかにいいようがない。
フランスは、第二次世界大戦のあと、労働力が不足して大量の移民を受け入れた。だがその後ナショナリズムの高まりとともに、移民排斥の嵐が吹き荒れた。九十八年、強豪フランスは、開催国としてW杯に出場するが、このときメンバーの多くが、アルジェリア系のジダンをはじめとする移民と移民二世の選手たちで占められたため、「レインボー(いろいろな人種からなる)チーム」と呼ばれた。しかし、そのチームが優勝を勝ち取ったとき、かれらはもはや移民ではなく、フランス国家の英雄であった。優勝の夜、人びとは国家「ラ・マルセイエーズ」を歌って熱狂し、百万人以上がつどった凱旋門には「メルシー・レ・ブリュ」(「ブリュ」はフランスチームのシンボルカラーの青)の電光文字が浮かび上がった。サッカーのもたらしたナショナリズムが、移民にたいする反感を乗り越えた瞬間であった。


上記の文章からも、安倍首相は移民について肯定的な考えを持っていることが分かります。

安倍首相は、なぜわざわざこのような文章を記述したのでしょうか?

国会議員が著書を出す目的は、自分の考えや政策を国民に理解してもらいたいからです。

従って、この記述から安倍首相は読者である国民に、引用の最後の文にあるように「移民にたいする反感を乗り越えて」ほしいと考えていることが窺えます。

また、ラモス選手と三都主選手という国民に人気のあるの選手の名前を出すことで、移民や外国人に対する好感度をアップさせ、移民や外国人受け入れ拡大政策を有利にしたいと考えたのではないでしょうか。

なんと、この部分は安倍首相のホームページにも掲載されています。
http://www.s-abe.or.jp/chapter3

『美しい国へ』文春新書 P.155
『新しい国へ美しい国へ 完全版』文春新書 P.159
これから中国とは、経済的にはいま以上に密接な互恵関係が築かれるに違いない。したがって、中国の留学生たちには、ほんとうの日本をもっと知ってもらいたい。ほんとうの日本を知る中国の学生が増えれば、日本にたいする理解も格段に深まるはずだからだ。そのためにも今後は、留学生の受け入れ枠を思いきって広げ、日本で勉強したいという中国の若者たちをもっと受け入れる努力をするべきだし、日本における就業機会をふやす努力が必要だ。

上記のように、安倍首相は中国人留学生を増やすだけではなく、日本で就職させる努力が必要だと述べています。

中国人留学生 → 日本で就職 → 永住、帰化(事実上の移民)

このように、日本で就職すれば、事実上の移民となる可能性があります。


『美しい国へ』文春新書 P.158
『新しい国へ美しい国へ 完全版』文春新書 P.161~162
わたしたちが目指すのは、日本に行って仕事がしたい、あるいは投資をしたい、と世界の多くの人たちに思われるような国、いいかえれば、誰にでもチャンスのある国であり、能力の活かせる国。
 日本の国柄とその理想に共鳴して、子供を日本で教育したい、あるいは日本人になりたいという人がいたなら、大きく扉を開かなければならない。それはとりもなおさず、日本のダイナミズムにつながるからである。


「移民」という表現こそしてませんが、「日本人になりたいという人がいたなら、大きく扉を開かなければならない」と記述しています。

つまり、安倍首相は、日本も移民を受け入れるべきという考えだということです。

このように著書の記述からも、安倍晋三首相は移民受け入れに賛成であるということが分かります。

「前後を読むと意味が変わる」という意見もありますが、むしろ抜き書きを読むことによって、全体を読んでも気がつかなかったことに気がつくことがあります。

ページ数を記載しましたので、ぜひご自分で確認してみてください。

3.第一次安倍政権「アジア・ゲートウェイ構想」

アジア・ゲートウェイ構想 平成19年5月16日
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/asia/kousou.pdf

P.2 下
少子高齢化の中で人口減少の局面を迎えた日本でも、社会を更にオープンにすれば、アジアや世界の活力を取り込むことができる。オープンこそイノベーションの創造につながる鍵である。国内人材を有効に生かすためにも労働集約的な商品の輸入を拡大していくことはもちろん、アジアの国々と協力して有能な人材の育成を強化し、日本の中に彼らの活躍の場を提供することの意義は大きい。

P.4 上
「閉鎖的で内向き」というイメージを刷新し、アジアや世界の人々が「訪れたい、学びたい、働きたい、住みたい国」、「世界中の文化・芸術や情報が融合し、新たな価値を生み出す国」を創る。

P.28
(2)国際人材受入・育成戦略 ~ 日本をアジアの高度人材ネットワークのハブに
○高度人材に対する在留資格制度等の見直し
○優秀な外国人研究者の受入促進を通じた研究環境の国際化
○生活者としての外国人に対する支援の拡充
○外国人の在留管理制度の見直し

P.29
○外国人研修・技能実習制度の見直し

P.32
・海外人材の積極的登用など、企業のグローバル人材マネジメントの取組み

P.32 下
・優秀な海外の高度人材の入国・在留の拡大を促進するため、居住環境の改善や入国管理の見直し等を実施。

以上のように、第一次安倍政権の時から、外国人受け入れに積極的であったことが分かります。

4.移民受け入れの問題点

毎年20万人の移民、やがて日本人が少数派に 論説委員・河合雅司
2014.3.16 産経ニュース

移民の大量受け入れとなれば言葉の壁や文化の摩擦も生じる。天皇への尊敬の念や古来の文化や伝統が変質する可能性もある。

 住宅や社会保障、子供の教育などにも膨大なコストを要するが、税負担増でまかなうしかない。とりわけ問題は長期の加入を要する年金だ。移民の年齢によっては支払期間が不足するだろう。将来的な低年金や無年金者の対策コストが増えることにもなる。

 さらに、年老いた両親を母国から呼び寄せようとする人が増えれば、移民政策とは異なる問題を迫られる。
(以上、記事より抜粋)

【移民受け入れの懸念事項】

・労働条件の悪化

・賃金の低下

・犯罪の増加、治安の悪化

・住民との摩擦

・公共サービスの外国人対応に要する費用拡大

このように移民受け入れには、様々な懸念事項があります。


5.結論

安倍晋三首相は、未だかつてないほど積極的にグローバル化を推進しています。

グローバリストである安倍首相が、グローバル的思考や経済重視の考えから、移民受け入れに賛成することは当然のことではないでしょうか。

このまま安倍政権が続けば、移民受け入れの可能性が高いでしょう。

これは、外国人参政権以上に大問題です!!!

安倍首相は、TPP交渉参加や、消費税増税決定の際、党内に反対意見があっても強行しました。

移民受け入れを阻止するために、「移民受け入れ反対」の意見を送りましょう!

首相官邸に対するご意見・ご要望

内閣府意見

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自民党へのご意見

参考:

安倍政権、「外国人労働者」の拡大を検討 単純労働者受け入れも

【移民政策】有能外国人「高度人材ポイント制」を緩和 親や使用人の入国、「永住権」取得期間短縮へ


【社会】建設人材不足、外国人で解消 東京五輪に向け規制緩和、再入国容認へ★2

安倍政権、遂に移民の大量受け入れを本格協議!年間20万人で1億人維持!安倍首相「移民受け入れを検討するべき」(真実を探すブログ)

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