メンタルコラム 「言いにくいこと」 | 映画熱

メンタルコラム 「言いにくいこと」

アメリカのTVドラマ「コンバット」に、こんな話があります。


小隊の1人が、何か大きな失敗をしました。

それを、軍曹にすぐに報告できなくて、時間が経ってしまいました。

言えば、すごく怒られたでしょうが、なかなか言えなかった…


この話、タイトルも、モノクロ版だったかカラー版だったかも忘れたんですが、

夕方の再放送で見ていて、とても記憶に残っているんです。


彼の気持ち、すごくよくわかるんですよね…


きっと彼は、心の中に何か問題を抱えていたんだと思います。

自分のせいで、みんなに負担がかかっていることで、彼は悩みます。

時間が経てば経つほど、彼の罪悪感は、大きくなっていきます。


俺は、固唾を飲んで、画面を見つめていました。


その話は、どちらかといえば地味な内容で、面白くなかったかもしれません。

でも、俺にとっては、とても重要な内容でした。

全身で、彼のキャラと同化している自分を感じていたんです。






終盤、1つの任務が終了して、一段落したところで、彼が軍曹に言います。


『…実は、自分は重大な過失を犯してしまって…』


軍曹は、彼の目を見て、こう言いました。



『…よく、話してくれた。』



俺は、号泣しました。

ひたすら、声を上げて、泣きました。

嗚咽して、しゃくり上げて、いつまでも泣きました…



「本物の優しさ」を学んだ、大切な瞬間でした。