2014年映画熱ランキング その2 「邦画編」 | 映画熱

2014年映画熱ランキング その2 「邦画編」

【邦画編】


1.そこのみにて光輝く

池脇千鶴の熱演が素晴らしくて、これが邦画トップでした。
「汚れ役」というのは、女優を美しく見せる効果があります。
好きな男に抱かれる時と、嫌いな男に抱かれる時の変化がすごい。
逃げ道のない閉鎖的な世界でも、人は美しく輝く瞬間があるのだ。


2.永遠の0

みんなが同じ方向に動いている時に、自分だけ逆行動するのは、勇気がいる。
この映画の主人公は、何と言われようと、信念を貫いた。
それは、自分勝手な思いではなく、そうすることが大事だと思ったから。
しかしながら、生身の人間には、限界というものがある…
人の心の強さと弱さ、理想に対する矛盾も含めて描いた傑作。

「風立ちぬ」とセットで覚えておきましょう。


3.海を感じる時

市川由衣の体当たりの演技は、池脇千鶴の次によかった。
2人とも、脱ぎっぷりが見事ですが、市川ちゃんは、女の子らしくてかわいい。
ヘタレ役の帝王、池松壮亮との共演が実にピッタリ。
後半、彼が変わっていくことによって、彼女もまた、何かに気づく。
女の子は女の子なりに、ちゃんと物事を考えているんですね。
恋愛についての勉強になる1本です。


4.かしこい狗は、吠えずに笑う

これはスゴい映画でした。女の子同士ってやっぱりコワい~
孤独な貴女、優しい言葉で近づいてくる人には要注意ですな。
色んな意味で、刺激的な映画です。くれぐれも、親友と一緒に見ないでね☆


5.サッドティー

恋愛シミュレーションとしては、極上の出来だと思います。
いわゆる「恋愛あるある」というスタイルですね。
色んなキャラクターが登場するので、自分に当てはめて考えてみると面白い。
自分が思う自分と、人から見た自分は、絶対違うから…ね。


6.ほとりの朔子

色んなキャラが、色んな生き方をしています。
主人公は、ただ傍観しているだけなんですが、途中から参加します。
傍から見ているうちは、人のことは何とでも言えますが、
いざ自分が行動するとなると、あれこれと考えるものです。

まさに、少女から大人になる前の「ほとり」のひとときですね。


7.渇き。

中島監督作品の中では、「嫌われ松子の一生」に次ぐ出来でした。
役所広司のブチギレっぷりが笑えます。主役の女の子は影が薄いけど、
橋本愛ちゃんがかましてくれたので文句なし。
妻夫木聡の、正しい使い方をしていますね。

俺も、このくらいタフに生きてみたいと思いました。


8.超高速! 参勤交代

ひたすら、楽しい映画でした。安心して見ていられます。
ラストはちょっとやり過ぎかなあと思いましたが、これもまたよし。
お正月向けだと思うので、ご家族揃ってご覧下さい。


9.夢は牛のお医者さん

新潟のドキュメント映画ということもあって、家畜ものということもあって、
俺、かなり力を入れて見ました。いい内容ですね~
命と向き合う仕事というのは、やっぱり奥が深いと思います。

彼女を見習って、俺もいい仕事をしたいです☆


10.小さいおうち

実にかわいらしく、いじらしい映画でした。
心が繊細な人にオススメかな。
黒木華は、いい表情をしますね~ 賞をもらったのも納得です。
人を好きになるのは、自然なこと。
そういう自分の心に、ちゃんと向き合える人は素敵だと思います。