映画 「女子ーズ」
言いたいことをグダグダ吐き出した後は、きっちりいい仕事をします。
戦隊ヒーロー5人組が、何と全て女性。
今まで、女性が1人とか2人とかはあったけど、
5人全部が女性というのは、初めてかもしれない。
それって「セーラームーン」とか「プリキュア」じゃねえの?
という声が聞こえてきそうですが、それとはまた違うんだなあ。
あくまでも「戦隊モノ」にこだわっているところが、素敵だと思いま。
監督・脚本は、福田雄一。
「変態仮面」「コドモ警察」「勇者ヨシヒコの冒険」の兄ちゃんですね。
コスチュームデザインは、島本和彦。
さすがは福田監督。「逆境ナイン」の脚本も書いていたから、コネがあったんですね☆
女子だけあって、顔が丸見えのヘルメットスタイルは、少年ボウイみたいでした(笑)
しかしまあ、見事にまとまんないですね~
5人がなかなか揃わなくて、必殺技が出せない。
来れない理由が、バイトだったり、恋愛だったり、ヤボ用だったり…
う~む、女子ってやっぱり忙しいんですね。
そもそも、召集された理由がヒドい。
前任者が、任期満了で引退したので、名前に色がある女が集められた…そうな。
個人の能力とか、適正とか、一切関係ないんですね~
…こりゃあ、男子でもやる気出んわ(笑)
しかしそこは、適応能力が高い女子の本領発揮です。
彼女たちの、立ち直りの早さ、発想の転換のしなやかさ、
そして、土壇場の粘り強さなどが、見ていて実に気持ちがいいんですね。
こういう能力って、女子なら誰でも持っているものなのかもしれない。
最初は笑いながら見ていたんですが、だんだんと彼女たちを応援している自分がいました。
屁理屈をこねたり、思ったことをストレートに言って場を乱したり、
協調性がなさそうで、自分の都合を優先するようなキャラに見えましたが、
実は、見えないところで、すごくがんばっているんですね。
女子は、言いたいことを率直に言う。
しかし、言うだけ言ったら、ちゃんとやるべきことをやる。
女子は、一見バラバラに思考しているようにも見える。
しかし、自分の役割を、バランス感覚を駆使して実行しているのだ。
男子には、男子のよさがあり、女子には、女子のよさがある。
男子同士ではわからない、男子の魅力があり、
女子同士ではわからない、女子の魅力もあると思う。
しかし、男子同士だからわかることもあり、女子同士だからわかることもある。
この映画は、女子が演じて、男子が監督した映画。
女子のみなさんは、どういう風に感じたかが気になりますね。
チャールズ司令官を演じた佐藤二朗が素晴らしい。
「勇者ヨシヒコ」の時の仏様とほとんどおんなじですが、
彼って、実にうまく若者を動かしますね(笑)
女子社員の上に立つ男性上司って、こんな風にやればうまくいくのかも。
変に力が入ると、かえって伝わらないことがある。
力が抜け過ぎてもダメだけど、ほどよい弛緩はあった方がいい。
張り詰めていると、いざという時に力が発揮できないし、
心にわだかまりを抱えていると、集中力が続かない。
女子ーズのみなさんは、それぞれが、強烈な個性の持ち主。
彼女らの掛け合いや絡みが、実に面白いのです。
ぶつかっていく度に、役割分担が明確になっていくんですね。
真面目なレッド。
はみ出し者のブルー。
クールなツッコミを入れるイエロー。
情熱的で暑苦しいグリーン。
恋に暴走するネイビー。
女が5人もいるのに、ピンクがいないんですね(笑)
やりたくて志願したわけでもなく、特別に訓練を受けたわけでもない。
いきなり呼ばれて、わけのわからないままに怪人と戦わされ、
仕事やバイトを抜け出して、無報酬でがんばる女たち…
う~む、何てカッコいいんだ!
彼女らの最大の武器はきっと、「女子であること」だと思います。
揃うのに時間がかかるから、戦いがなかなか始まらない。
その間、ちゃんと待っていてくれる怪人たちはエラい。
いい悪者に恵まれて、幸運だったねえ、君たち。
ユルいけど、熱い女たち。
グダグダだけど、何とかする女たち。
仲間としょっちゅうモメるけど、やる時はしっかりやる女たち。
この映画、「ガッチャマン」よりも「ハーロック」よりも、
「キカイダー」よりも面白かったです。
俺的には、「電人ザボーガー」といい勝負ですね☆
女子たちよ、この映画で熱くなれ。
女子たちよ、この映画にツッコミを入れよ。
女子たちよ、彼女たちにダメ出しをせよ。
『…あたしなら、もっとうまくやるわ。』
そう思った貴女は、明日の女子ーズのリーダーになるべし。
…女の底力を、ナメんなよ!
【作品データ】
監督・脚本:福田雄一
撮影:吉沢和晃 工藤哲也 主題歌:E-girls
出演:桐谷美玲 藤井美菜 高畑充希 有村架純 山本美月
佐藤二朗 きたろう 岡田義徳 黄川田将也
(2014年キングレコード 上映時間:97分)
戦隊ヒーロー5人組が、何と全て女性。
今まで、女性が1人とか2人とかはあったけど、
5人全部が女性というのは、初めてかもしれない。
それって「セーラームーン」とか「プリキュア」じゃねえの?
という声が聞こえてきそうですが、それとはまた違うんだなあ。
あくまでも「戦隊モノ」にこだわっているところが、素敵だと思いま。
監督・脚本は、福田雄一。
「変態仮面」「コドモ警察」「勇者ヨシヒコの冒険」の兄ちゃんですね。
コスチュームデザインは、島本和彦。
さすがは福田監督。「逆境ナイン」の脚本も書いていたから、コネがあったんですね☆
女子だけあって、顔が丸見えのヘルメットスタイルは、少年ボウイみたいでした(笑)
しかしまあ、見事にまとまんないですね~
5人がなかなか揃わなくて、必殺技が出せない。
来れない理由が、バイトだったり、恋愛だったり、ヤボ用だったり…
う~む、女子ってやっぱり忙しいんですね。
そもそも、召集された理由がヒドい。
前任者が、任期満了で引退したので、名前に色がある女が集められた…そうな。
個人の能力とか、適正とか、一切関係ないんですね~
…こりゃあ、男子でもやる気出んわ(笑)
しかしそこは、適応能力が高い女子の本領発揮です。
彼女たちの、立ち直りの早さ、発想の転換のしなやかさ、
そして、土壇場の粘り強さなどが、見ていて実に気持ちがいいんですね。
こういう能力って、女子なら誰でも持っているものなのかもしれない。
最初は笑いながら見ていたんですが、だんだんと彼女たちを応援している自分がいました。
屁理屈をこねたり、思ったことをストレートに言って場を乱したり、
協調性がなさそうで、自分の都合を優先するようなキャラに見えましたが、
実は、見えないところで、すごくがんばっているんですね。
女子は、言いたいことを率直に言う。
しかし、言うだけ言ったら、ちゃんとやるべきことをやる。
女子は、一見バラバラに思考しているようにも見える。
しかし、自分の役割を、バランス感覚を駆使して実行しているのだ。
男子には、男子のよさがあり、女子には、女子のよさがある。
男子同士ではわからない、男子の魅力があり、
女子同士ではわからない、女子の魅力もあると思う。
しかし、男子同士だからわかることもあり、女子同士だからわかることもある。
この映画は、女子が演じて、男子が監督した映画。
女子のみなさんは、どういう風に感じたかが気になりますね。
チャールズ司令官を演じた佐藤二朗が素晴らしい。
「勇者ヨシヒコ」の時の仏様とほとんどおんなじですが、
彼って、実にうまく若者を動かしますね(笑)
女子社員の上に立つ男性上司って、こんな風にやればうまくいくのかも。
変に力が入ると、かえって伝わらないことがある。
力が抜け過ぎてもダメだけど、ほどよい弛緩はあった方がいい。
張り詰めていると、いざという時に力が発揮できないし、
心にわだかまりを抱えていると、集中力が続かない。
女子ーズのみなさんは、それぞれが、強烈な個性の持ち主。
彼女らの掛け合いや絡みが、実に面白いのです。
ぶつかっていく度に、役割分担が明確になっていくんですね。
真面目なレッド。
はみ出し者のブルー。
クールなツッコミを入れるイエロー。
情熱的で暑苦しいグリーン。
恋に暴走するネイビー。
女が5人もいるのに、ピンクがいないんですね(笑)
やりたくて志願したわけでもなく、特別に訓練を受けたわけでもない。
いきなり呼ばれて、わけのわからないままに怪人と戦わされ、
仕事やバイトを抜け出して、無報酬でがんばる女たち…
う~む、何てカッコいいんだ!
彼女らの最大の武器はきっと、「女子であること」だと思います。
揃うのに時間がかかるから、戦いがなかなか始まらない。
その間、ちゃんと待っていてくれる怪人たちはエラい。
いい悪者に恵まれて、幸運だったねえ、君たち。
ユルいけど、熱い女たち。
グダグダだけど、何とかする女たち。
仲間としょっちゅうモメるけど、やる時はしっかりやる女たち。
この映画、「ガッチャマン」よりも「ハーロック」よりも、
「キカイダー」よりも面白かったです。
俺的には、「電人ザボーガー」といい勝負ですね☆
女子たちよ、この映画で熱くなれ。
女子たちよ、この映画にツッコミを入れよ。
女子たちよ、彼女たちにダメ出しをせよ。
『…あたしなら、もっとうまくやるわ。』
そう思った貴女は、明日の女子ーズのリーダーになるべし。
…女の底力を、ナメんなよ!
【作品データ】
監督・脚本:福田雄一
撮影:吉沢和晃 工藤哲也 主題歌:E-girls
出演:桐谷美玲 藤井美菜 高畑充希 有村架純 山本美月
佐藤二朗 きたろう 岡田義徳 黄川田将也
(2014年キングレコード 上映時間:97分)