U-NOTE 262 「話をするということ」 | 映画熱

U-NOTE 262 「話をするということ」

「話をするというのは、いいもんでな。少し、気分が楽になる。」


またまた「七人の侍」のセリフを出して恐縮ですが、ホントにそうなんです。



話をするのは、人間の精神衛生上、とっても大切なこと。


俺は、孤独を愛する男で、ひとりで行動するのが好きですが、

完全にひとりぼっちでは、やっぱり生きていけない男です。



ブログを書くという行為は、一見、一方通行のようですが、

俺は、誰かが読むという前提で、文章を書いています。


ゴミを捨てるように、書き捨てる文章は、苦手なんです。


できるだけ難しい言葉を使わずに、借り物の言葉を使わずに、

自分の気持ちを乗せて、心を込めて書きます。



ブログを7年やって、学んだことはたくさんあります。

人から受けた恩も、決して忘れません。


忘れっぽい男だけど、そこは勘弁して下さいね(笑)



「話す」ということは、「連絡」という機能の他に、

「気持ちを伝える」という役割があります。


相手を喜ばせるはずが、傷つけてしまった。

相手を怒らせるはずが、喜ばせてしまった。

相手を笑わせるはすが、不機嫌にさせてしまった。


そんな経験、ありませんか…?



昨日、「誤解」について話しましたが、今日はもう少し深い内容です。


「気持ち」が伝わらないのは、何故でしょう?

「気持ち」がわからないのは、何故でしょう?


ちゃんと、理由があるんです。



もちろん、人間はエスパーじゃないから、読心術などできません。

でも、五感をフルに使って、感じ取ることがちゃんとできるんです。


その部分的な情報を、瞬時に判断して、会話をするのが理想なんですね。



まず、「何のために」会話をするのか。


①「自分の話を聞いて欲しいから」会話をする。

②「相手を理解したいから」会話する。


その目的によって、話し方は全然変わってきます。



①の場合は、攻撃的な会話になりやすい。

 相手がなかなか理解してくれないと、イライラしますよね。

 伝わらないもどかしさで、だんだん腹が立ってくる…

 で、もういい!ってなっちゃう。


 これは、「話す能力」が必要になってきます。


②の場合は、耐え切れなくてヘトヘトになりやすい。

 相手の言う言葉の意味がわからないと、疲れてきますよね。

 わからないから反論したいけど、いいにくい…

 で、お前の話はわからん!ってなっちゃう。


 今度は、「聞く能力」が必要になってきます。



人間の器や感性によって、会話の相性みたいなものがあるのかもしれませんね。

「ウマが合う」とか、「会話のリズムが似ている」とか、「笑いのツボ」とか…


つまり、相手によって、同じ言葉でも伝わる内容が違うということなのです。


このギャグがおねーちゃんにウケたからといって、

他の女性全員を笑わせることができるとは限らないですよね…?



何度も言っていることですが、人間というのは、

「面白いもの」「カッコいいもの」「かわいいもの」「気持ちいいもの」が好きです。

これは、大人も子供も、基本同じです。


だから、面白く話すことができればいいんですね。

そのためには、相手のことを知ることが大事。

予め調べておくということではなく、「現場」でつかむのです。


あの人は甘いものが好きだから、ケーキの話題を喜ぶはず…なんてね。

ところが、ダイエット中で、機嫌を損ねてしまった…なんてね。



その人の表情やしぐさ、声の大きさや声色から、何となく見つけるのです。

「違和感」を感じたら、耳をすませて下さい。

感覚が鋭くなると、直感力も増します。


何となく、様子が変だな…

何だか、無理に元気をアピールしているみたい…

元気がないのは見え見えだけど、悟られたくないみたい…


そういう微妙な空気を感じたら、相手に向き直りましょう。

そして、相手が「どういう気分」になりたいのかを、考えましょう。


それが、想像力です。



しっかり「入力」したら、今度は「出力」です。


さあ、どんな言葉をかけてあげましょうか。



ここが、あなたのセンスの見せどころです。




長くなっちゃいました。今日はこれでおしまい~(笑)