劇場版 仮面ライダーOOO WONDERFUL 将軍と21のコアメダル
夢のコラボ対決。 …将軍様の、大盤振る舞いじゃ~!
前回の「レッツゴー仮面ライダー」公開時は、病状がひどくて行けなかったんですが、
今回は、娘が絶対見たいと言うので、妻も連れて3人で行きました。
“仮面ライダーOOO”は、以前にも説明した通り、“仮面ライダーオーズ”と読みます。
決して、放送禁止用語ではありません。仮面ライダーチンコとかではなく、へんちんポコイダーも関係ありませんのでご注意。(誰も間違えねーよ)
よく考えたら、オーズ単独での劇場版は、これが初めてなんですね。
だから本作は、オーズが本当に好きな人に見て欲しい1本と言えるでしょう。
主人公の映司は、ライダー史上、最も腰の低い男かもしれません。
たまたま怪人が現れた時に、無謀にも生身で立ち向かったために、“あいつは使える”ということになり、
ライダーベルトとコアメダルを渡されて、仮面ライダーに任命された…と記憶しています。
彼は、お人よしで、欲がない男。しかしながら、正義感が強い。
困っている人を見ると、放っておけない男。
そして、直感と直球で勝負する男…。
変身は、ライダーベルトにコアメダルを3個セットして、バックルを斜めにカシャッとやって、
右手をスライドさせる…って感じ。これが見慣れると、結構カッコいい。
変身形態は、126種類もあるんだそうな…ひええ~
今回の物語は、無理矢理タイムスリップ物。
どういうわけか、東京の一部の大地が、過去の色んな世界へ行ってしまう。
そして、怪人を追いかけてたどり着いた場所が、何と江戸時代。
そこに現れた怪人とライダーを見た人たちは、化け物が出た~と大騒ぎ。
しかし、その戦いを、真摯に見つめる男がいた…
ジャ~ンジャジャ~ン、ジャジャンジャジャ~ン、ジャンジャンジャ~ンジャジャ~ン!
彼こそ、徳川幕府第八代将軍、徳川吉宗であった~!あばれん棒将軍、見参!
さすがはテレビ朝日。デカレンジャーでも、西部警察並みにヘリを飛ばしてデカマスターが現れたもんね~
マツケンと言えば、松山ケンイチではなく、やっぱり松平腱なのだ~!
本作で俺が気に入ったのは、仲間のライダーとはぐれたオーズが、たった1人で戦うというところ。
最近のライダーは、大勢で寄ってたかってやっつけるような感じで、正直イヤだったんですよね。
やはりライダーは、たった1人で戦う、孤独なヒーロー像が原点なのだ。
「仮面ライダー THE FIRST」で、本郷猛が、体の弱った一文字隼人を殴って気絶させて、
1人でバイクに乗って敵陣に向かう姿は、涙モノだったなあ…
少ないコアメダルをうまく組み合わせて、力を振り絞って戦うオーズは、限りなく美しかった。
その姿を見て、仲間がだんだん増えて行くのである。
仮面ライダーは、やっぱりいい。
ライダーガールは、“怪力少女”比奈ちゃん。260キロあるライドベンダーを持ち上げるその姿は、
「うる星やつら」のしのぶちゃんを思い出します。韓国ホラー映画「人形霊」とも戦わせてみたい。
江戸時代で戦うオーズが投げ飛ばされた時に、駆け寄る比奈ちゃん。
その時、彼女のフトモモ絶対領域が画面いっぱいにドアップになりますので、
フトモモ星人のお父さん方はどうぞお見逃しなく。
悪徳社長の秘書、エリカ様の華麗なハイキックもありますよ~
(たぶん、吹き替えだと思いますが)
お約束の、“謎の協力者”も登場しますので、ガキ共はよく覚えとけ~
(俺的には、キョーダインのスカイゼルかと思いました)
そして、驚いたのが、酒井美紀でした~
怪物姿が、よくお似合いです~
「富江」も演じたことがある彼女、いい感じの女優さんになりましたなあ(喜)
同時上映は、「海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船」。
おいおい、「空飛ぶ幽霊船」って、昔あったアニメだろ!
でも、同じ石ノ森章太郎センセイの作品だから、まあいいか。
こっちは、歴代のスーパー戦隊たちが、いっぱい出てきます~
懐かしいのは、ゴレンジャー。あの、〇〇仮面が登場(爆笑)←ヒントは、永井一郎。
ジェットマン、バトルフィーバーJ…そして、あのケガレシアが!
何だかもう、東映特撮まつりって感じで、楽しかったッス~
これはスゴい!スバラシイ!ハッピーバースデイ! タトバ、タットッバ~!
観客のグリード(欲望)を吸って、劇場自体がバトルフィールドになるのだ!
男は、いつも心に変身ベルト。どんな敵にも、ライダーキィィィィィック!
【作品データ】
監督:柴崎貴行 原作:石ノ森章太郎 脚本:小林靖子 撮影:倉田幸治
音楽:中川幸太郎 主題歌:松平腱 feat.映司&アンク
出演:渡部秀 三浦淳介 高田里穂 君嶋麻耶 宇梶剛士 甲斐まり恵
有末麻祐子 酒井美紀 松平腱
(上映時間:66分)
※オススメ類似作品は、割愛します。