新春ネタ探スペシャル第3弾 ~巨大生物パニック編~ | 映画熱

新春ネタ探スペシャル第3弾 ~巨大生物パニック編~

ネタ探といえば、巨大生物モノが王道。今年も、選りすぐりのパニック映画をたくさん紹介したいと思います。新春特別企画、ネタ探まつり第3弾。今回は長旅になりそう。怪獣映画2本立て。…覚悟して挑戦すべし!




「スネーク・ダイブ」 (2008年アメリカ)


パッケージの写真では、潜水艦と巨大な海ヘビが死闘を展開しています。おおっ、これは「海底軍艦」の轟天号といったところでしょうか。ようし、今年最初の生物パニック映画はコレでいこう!


東シナ海のマンクー島。主人公は、軍の依頼で毒ヘビの研究をしている女性科学者アンドレア。これは、ちょっとした美人。で、助手の男はいかにもなバカ。ははあ、コイツが悪さをするんですな。


中国の核実験の放射能の影響だそうで、突如無理矢理な巨大なヘビ(安いCG)が出現。現地人をパクリと食べてしまう。恐怖を感じるヒマもなく、あっけにとられる脱力場面。こりゃあ、ツカミ失敗かな?


ここで、トムベレンジャー登場。軍規違反で処分を受けたオニール中佐に、極秘指令を出す。『…太平洋真珠湾基地で、潜水艦サンタミラ号が台湾に売却された。こいつを台湾に届けてくれ。この任務を引き受けてくれたら上官に逆らった一件は何とかする。』


オニール艦長が任務を遂行中、問題が発生。中国の艦隊が大規模な演習を始めたとのこと。このままでは、毒ヘビ研究島が囲まれる危険性があるので、撤収の指示が出される。…ははあ、中国に黙って進めていた、うしろめたい研究だったんですね。


しかし、遠すぎて他の艦では間に合わず、 たまたま一番近い位置にいるのがサンタミラ号だった。『…極秘指令だ。研究員2名を救出に向かえ。』 了承するオニール中佐。でも、装備はなし。拳銃だけ。ええっ?じゃあ、あのパッケージの絵は大ウソ?魚雷とか撃たないの? 『…進路変更だ!』 全然盛り上がらねえよ、おっさん!


一方、島では撤収の準備をしていた。『…ヘビは、4匹を残して処分すること。いいわね。』 しかし、このバカ助手が素直に従うはずもない。『…ヒッヒッヒ、これは高く売れるから、内緒で全部持っていこう。』 しかしまあ、ヘビを入れる容器がチャチだこと。箱なんだかバッグなんだかわからんが、誰でも簡単に開けられそうですね。しかも、不注意で血清のビンを壊してしまう徹底ぶりには感心させられます。


サンタミラ号が島に到着し、積荷と研究員2人を乗せる。『…中身は?』 『…機密だ。』 そう言われると、余計に気になってしまうのが人情。どうやら、艦内にもバカ兵士がいました。『…ちょっとくらい見てもいいだろう、ヘッヘッヘ。』 出航直後に、バカ兵士が箱をオープン。毒ヘビたちが、艦内に解き放たれてしまった!



ヘビに噛まれたバカ兵士は、毒がまわって重態。軍医の診断は、『…伝染病の可能性がある。マラリアかもしれない。』 ううむ、呑気だなあ。変な噛み傷を見つけても、毒ヘビという発想はわかないらしい。医療道具も全然ないから、検査も治療もできんらしい。 …いよいよ、絶対絶命か?


毒ヘビたちが、艦内をウニョウニョとうろつき回る。積荷の正体は毒ヘビだったことが判明し、みんな大騒ぎ。しかも、血清は3本しかない。脱皮して大きくなる毒ヘビ…いやいや、まだ微妙に小さいぞ。冒頭に出てきた奴のサイズになる前に、映画が終わっちゃうかもしれんな。


潜水艦が傾くたびに、毒ヘビニョロニョロ、振動でニョロニョロ、兵士をガブリ。だんだん減っていく乗組員。アンドレア博士は、艦内の異変に気づき、バカ助手を問い詰める。『…処分しなかったの?』 『…殺すなんてもったいないじゃないか。』 『…20匹全部持ち込んだの?』 …ううむ、20匹とは微妙な数だなあ(苦笑)。



バカ助手は、血清を独り占めしようとして盗む。しかし、魚雷室で多数の毒ヘビたちに囲まれて格闘。そこらじゅうをカンカン、コンコン。この音がソナーに引っかかり、中国軍が探知。魚雷を発射されてしまう…おお、パッケージの写真に写っていた魚雷は、中国製かよ!


微妙なサイズの中型ヘビが登場し、バカ助手をガブリ。血清を自分に注射するが、拒否反応でショック死…ザ・自業自得。つまんねえ悪役だなあ。ここで根性出さんかい!


アンドレア博士も噛まれるが、こっちには血清が効いたらしく、クールな表情。しかし、この主人公は影が薄いなあ。せっかくの美人なのに、もったいないですねえ。どちらかといえば、艦長の方が主役か。じゃあ、こっちといい感じに…ならないなあ(泣)。何だか、人間的な見せ場がないなあ。


オニール艦長は、デカヘビと格闘。ナイフで立ち向かうが、迫力ゼロ。電気コードを引っこ抜いてビビビ…デカヘビ絶命。やっぱり、冒頭の奴の方がデカかったせいで、クライマックスが盛り上がらんこと。だったら、最初から出さなきゃいいのにね。ロマンスも皆無で、ユル~く終了。あらら。



やっぱりねえ、俺的には毒ヘビを魚雷に仕込んで発射。それが海中で巨大化。中国艦隊を蹴散らして、サンタミラ号に襲い掛かる。アンドレア博士とオニール中佐の尽力で、血清エキスを仕込んだ秘密兵器魚雷が完成。一発しか発射できない魚雷の撃つタイミングを狙って、怪獣と死闘を繰り広げる…って感じにして欲しかったなあ。 …ようし、次いってみよう!




「メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス」 (2009年アメリカ)



パッケージのコピーは、『…勝者は海の王者となる。』 おおお、これは怪獣映画のノリでんなあ。デカいサメ怪獣と、デカいタコ怪獣が戦う物語。どちらが海を制するのか、いざ、勝負!


アラスカ沖で、海洋調査が行われていた。主人公は、潜水艇を操るアメリカの女性科学者エマ。演じるのは、デボラ・ギブソン。彼女は、’80年代にヒットした歌手のデビー・ギブソンと同一人物。「ロスト・イン・ユア・アイズ」 の歌声がカワイかったなあ。現在39歳。まだまだイケてるお姉さんです。


冒頭、彼女の指先にご注目。パネルを操作する左手がアップになると、黒いマニキュアが。しかし、操縦桿を握る彼女の右手は、ノーマルな指先。ううむ、左手だけに黒いマニキュアをする趣味なんでしょうか。何回も映るので、ちょっと気になってしまいました。


海の生物にうっとりするエマ。『…クジラがきれい。群れが来るわ。』 しかし、その上空では、航空ミサイル軍のソナーテストが、極秘に実行されようとしていた。 『…誰もいません。投下します。』 その途端、クジラが驚いて暴走。異変に気づいたエマは、どうすることもできない。『…低周波探知機だわ。これは違法よ!』 クジラたちは、次々と氷壁に体当たり。上空のヘリも、何故か氷壁に激突して大破。そして、氷の中から出現したのは、巨大なサメとタコであった…。


『…変なものを見た気がするの。』 エマは、自分が何を見たのか理解できなかった。そんな時、巨大クジラの死骸が海岸に打ち上げられたとの知らせが入る。『…これはきっと、タンカーのプロペラでやられたんだろう。』 それって、スクリューのこと?『…これは、北の海岸で見たサメの傷に似ているわ。』 『…おいおい、生物だっていうのか?そんな破壊的な生物は君くらいしかいない。実験用の潜水艇を盗んで乗り回しやがって。修理に50万ドル以上かかるんだぞ。家に帰って反省してろ。聴聞会は明日だ!』 『…私は間違っていない!絶対海に何かいるわ!』


日本海沿岸にある、コバヤシ採掘プラットホーム。いわゆる、石油採掘基地ですな。日本海って、実は石油が取れるんです。国内消費量の0.3%くらいだけど。そんな大切な基地に、タコ怪獣が襲い掛かる。ぎゃあ、ジャイアント・オクトパスだ!テンタクルズだ!巨大な触手が基地をウニョウニョ、襲撃を受けた基地は完全に破壊されてしまう。そして変なうなり声…う~ん、ちょっとガメラ入ってるかなあ。ゆっくりまばたきする、不気味なタコ怪獣。


場面は変わって、東京拘置所。海洋研究所のシマダセイジ登場。明らかに中国人俳優ですな。怪獣襲撃事件は、建築ミスの事故として処理されていた。唯一の生存者は、拘束されていた。『…あなたに質問したい。実際に見たモノについて話して下さい。』 『…奴の目を見た。』 シマダ博士は、彼の描いたタコの絵を見て愕然とするのだった…。


飛行中の旅客機。気流が乱れて揺れる機内。『…大丈夫ですよ。』 穏やかに話すCAをあざ笑うかのように、窓の外にメガ・シャーク出現。ぎゃあ、サメが空を飛んでいる!デカい口をパックリ開けて、飛行中のジャンボをパクリ(爆笑)。すげえ、旅客機って上空1万メートル以上の高さを飛んでいるはずなのに、そこまでジャンプするとは、何という跳躍力を持ったサメだ!しかも、サメのサイズは、ジャンボよりデカかった(笑)。う~む、大勢の人間が乗っていることを、血のニオイで嗅ぎつけたんでしょうか。


味をしめたメガ・シャークは、太平洋上の米軍駆逐艦も襲う。砲撃よりも、奴のスピードの方が上回っていた。忍者のように泳ぎまくり、駆逐艦をガブリ。『…ぎゃあああ!』 艦長の絶叫で暗転。奴はきっと、人間よりも鉄骨が好きなんですね。



エマは、恩師であるサンダース教授を訪ねる。『…君には色々助けてもらった。今度は私が力になろう。』 ここにシマダ博士も加わり、怪獣に関する調査チームが結成される。エマが、クジラの死骸から抜き取った巨大な歯は、1800年前に生存していた最強の捕食生物、メガロドンのものであることが判明。150年前に絶滅した 復活した古代生物が、凶暴になって人類を襲う!


シマダ博士が持参した生存者の描いたスケッチと、潜水艇のカメラ映像から、日本に出現した怪獣は、巨大なタコ怪獣であると断定。メガロドンの連れは、奴とは異質の生物らしい。さらに調査を進めていく。


しかし、突然、教授宅に兵士が侵入。3人は拘束されてしまう。海軍航空基地に連行され、改めて米軍から協力を依頼される。『…我々は予想もしなかった脅威にさらされている。シマダ博士、日本政府は我々に、君を自由に使えと言った。君の運命は俺が握っている。『…私たちに何を?』 『…奴を止めろ。このままでは、奴に海を乗っ取られるぞ!』 『…破壊ではなく、捕獲するのが条件よ。』 かくして、合同作戦が開始されるのであった。


『…サンフランシスコ湾と東京湾が条件に合う。奴を封じ込めればいい。』 『…どうやって?招待状でも送るのか?』 いいねえ、こういうバカジョーク。さすがはアメリカ人だ。問題は、どうやっておびきよせるか。いい案が浮かばないまま、いつしかエマとシマダの間に恋が芽生えていくのであった…。


『…海に魅了されてるの。私は海の一部よ。』 『…僕もだ。僕の両親は猟師だった。だけど、網にかかったイルカを見て、僕はつらくなった。命の奪うのではなく、命を生かす仕事をしたくて今の仕事についたんだ。』 『…どんな嵐が来ても恐怖はないわ。』 『…僕もだ。』 ベッドを共にした後に、匂いでおびき寄せる作戦を思いつく。捕獲案、一丁あがり!



『…生殖本能に働きかけるフェロモンは、磁石になるわ。』 『…サンフランシスコ湾と東京湾にフェロモンを撒く。サメもタコも、メスがいると思い込み、湾内に誘導される。数百万年も凍らされてたら、欲求不満にもなるだろ?』 エマはサンフランシスコへ、シマダは東京へ向かうのであった。『…サヨナ~ラ!』


『…サンフランシスコ湾内には、洞窟があるの。ここなら民間人もいないし、入ったら出られないわ。』 『…誰が誘導する?』 『…私がやるわ!』 こうして、サンフランシスコ・フェロモン誘導作戦が実行された。


潜水艇に教授とエマが同乗。フェロモンのタンクを投下しようとするが、アームが故障して外れない。そこに、メガ・シャークが接近。エマは、アームを岩にぶつけて無理矢理外そうとする。メガ・シャークの速度は500ノット。ジェット機より速い。動けない潜水艇。『…作戦コード、 ニモ発動。科学者は捨てる。合図したら砲撃せよ。』 でも合図待てずに砲撃開始。ドカンドカン。サメの横でCG爆発がパチンパチン…ああ、ショボいなあ(涙)。もうちょい何とかならんか?


『…視界不良で確認できません。』 『…再度砲撃だ!』 …だから見えないって言ってるだろーが! 『…レーダーには映ってません。』 『…ようし、目標を破壊した!ウッホー、やったぞ成功だ!』 ヌカ喜びする兵士たち。


『…待って、何か聞こえます。』 『…回避間に合いません!』 メガ・シャークは、海上に頭を出すと同時に、駆逐艦をガブー!『…ぎゃあああ!』 撃沈。メガちゃんは勢いに乗って、そのままゴールデンゲートブリッジへ。車が行きかう橋に、大口を開けて、丸ごとバクー!(超爆笑) そのまま、レーダーから消えてしまった…完敗ですな。


一方、東京のシマダも失敗。『…誘導には成功したが、攻撃に怒ったタコが今まで以上に凶暴化して…地獄でした。』 タコってやっぱり、怒ると赤くなるんでしょうかねえ。『…敵は進路を変更、逃げていった模様。レーダーから消えました。次の手を考えます。』



『…ミサイルは通用しない。こうなったら核を使おう。唯一の有効手段だ。世界が破滅する前に政府に勧める。』 やっぱりアメリカはすぐに核を使いたがる。いいねえ、特撮映画はこういうバカ軍人がいないと盛り上がらん。『…このままでは海洋生物も海も放射性物質に汚染されてしまうわ。早く何か考えなくては…!』


『…サメ対タコよ!お互いに対決させるの!』 うれしそうだなあ、ねえちゃん。『…数百年前の闘いの決着をつけさせればいい。素晴らしい!』 シマダはそのアイディアを絶賛。捕獲という言葉はもうどこかに行ってしまったようですね。『…前と同じフェロモンを使えばいい。彼らは戦いの最中に凍った。氷河期が来ても、彼らは逃げずに残って戦い続けた。』 『…生存本能を上回るほど憎み合ってる証拠よ。そこに賭けるしかないわ。』


おお、何だか東宝怪獣映画っぽくなってきたぞ。だけど、最初に氷が割れて飛び出した時にはすぐに戦わなかったよなあ。ははあ、これは寝ぼけて記憶が混乱していたせいですね、きっと。そういうことを考えちゃいけないんですよね。



『…兵力では、彼らの生理機能にかなわない。だが、それぞれの持つ破壊的な威力で戦わせれば、どっちも破滅する。』 もっともらしい、投げやりな考えですな。黙って見てれば楽だもんネ。 


『…レーダーに映らない。偵察機も捕捉できない。海底に潜ってしまっている。』 『…彼らは頭がいい。それにストレスで加速している。イラ立った魚群は、3倍の速度で泳ぐ。』 『…イラ立っているのは、人間の方だ。』 観客もな!


原子力潜水艦登場。エマはサメを、シマダはタコを誘導して北の海へ向かう。やっぱり、寒い方へいくんだなあ。『…このまま北へ向かうと、海が荒れる』 『…あら、艦長は荒れる海が恐いの?』 挑発するエマ。『…解決策はあるのか?』 『…果し合いよ!』 カッコいいなあ、ねえちゃん。’70年代の青春ドラマみたいですな。



航行中、ロシアのタンカーがテロリストに乗っ取られ、サメの攻撃を受けたとの知らせが入る。『…奴は、悪者退治もするのか。』 『…加速して、奴の前に出ましょう。原潜を追わせるのよ!』 『…進路変更!』


しかし、メガ・シャークはこちらの動きを察知して近寄ってくる。ドカン!艦内に衝撃。体当たり?『…真上にいます。』 『…全速前進。怪物を連れて直進するぞ!魚雷発射!』 ひゅ~んとハズレ。よけているようにも見えんが(笑)。サメが再接近。ああやられる…と思った瞬間、別の角度から砲撃が。おお、米軍の海軍艦隊だ。『…お待たせしました。何とか間に合いました。』 『…ようし、一斉射撃を浴びせろ!』



しかし、後方から突如としてタコが出現。 触手ニョロニョロ。バシバシと原潜を叩く。ああ、このショボさがタマらんなあ。高速で移動中のはずなんだけど、まるで止まってるみたいでした(苦笑)。タコにやられて原潜はボコボコにされ、5隻全滅。通信不能…ああ、何しに出て来たんだか(泣)。


『…左舷300メートルにタコが!面舵いっぱい!』 『…待て、この50キロ先に氷の海溝があるんだ。緊急用エンジン作動!』 『…艦が壊れます。』 『…これは命令だ!作動させろ!』 臆病艦長がブチ切れた!ヒイヒイ言いながら、操舵士は緊急用エンジンを作動。


『…海溝まで20メートル。』 しかしその時、操縦桿を握る操舵士の精神が限界に達した。このままじゃ、岩壁にぶつかる。もうイヤだ!』 突如、持ち場を離れるバカ男。銃を抜いて艦長に突きつける。『…巻き添えはイヤだああ!』 …ってアホか。銃を下ろせと銃を抜く。こんな時ににらみ合いかよ。


『…海溝まで10メートル。』 …あれれ、いやにゆっくりじゃねえ?サメも付き合ってゆっくり追跡か?チャリンコじゃねえんだぞ。DVDプレイヤーを巻き戻して確認したら、40秒かかって10メートルしか進んでいませんでした(笑)。深海って、そういうもんなのか?



艦長、飛び掛る。エマが殴る。教授が操縦桿を握る。彼は元海軍兵だった。『…加速するぞ。突入だ!全員つかまれ!』 『…魚雷は?』 『…あと1発です。』 『…発射!』 バシュー、サメのアタマにゴン!(爆笑) 『…命中です!』 『…イエイ!』 喜ぶ艦内一同。あんまり効いてないと思うけど、盛り上がってるからまあいいか。『…艦長、敵はまだ生きてます。』 また深刻になる艦内(笑)。だからさあ、ミサイルも効かない相手だって言ってたじゃん!


ああ、もう追いつかれる。『…接触まで3秒 3.2.1…。』 その時、サメの尻尾を何かが捕らえた。おお、タコだ!タコの触手がサメに巻きついていく。もがくサメと、吸い付くタコ。う~む…戦ってるというより、愛し合っているように見えるのは気のせいか?そうかあ、これは愛のプレイだったのかもしれんなあ。


しかし、サメも応戦。タコの触手をガブッと食いちぎった!赤い血が噴出し、双方離れる。ここでインターバルか。今度はタコをサメが追いかける。タコはすかさず、後方にスミを放射!また距離が開く。 『…どっちが優勢だ?』 『…よくわかりません。』 『…観戦してないで逃げよう。浮上しろ。』


浮上して潜望鏡を覗くと、見たような風景。『…ここ、前にも来たわ。クジラの群れを見たの。』 冒頭に出たアラスカの海ですな。しかし次の瞬間、すごい衝撃が。『…船体に複数の亀裂が。舵が反応しません。』 メガ・シャークが潜水艦をガブー。何だか、カミカミしてます。おいおい、またずいぶんデカくなってねえか?さっきとスケールが合わんぞ。


モガモガ動きながら、何とかサメの口から離脱。さすがは潜水艦、頑丈な装甲ですねえ。ジェット機やゴールデンゲートブリッジなんかと材質が違うんでしょうねえ。



『…ミサイルを準備しろ。』 あ、まだ武器残ってたんだ。『…一緒に吹っ飛ぶぞ。』 『…敵の動きが早すぎて照準が合わせられません。』 『…小型潜水艇へ乗り込め。艦を捨てて逃げるんだ。行け!』 エマと教授たちは移動。サメは直進して向かってくる。艦長は残って魚雷を発射。小型潜水艇は離脱。サメが追いついてガブリ。後ろ半分がぶっちぎれる。やっぱり、大きさが合わんような気がする。


シマダ博士の乗った日本籍潜水艦、タイフーンが到着するが、タコにつかまってぞうきんしぼり状態に。この男、あんまり役に立たんなあ。『…ああ、セイジ!イヤあああ!』 エマ突撃。しかし、サメもやってくる。戦いはまだ終わってなかった。第2ラウンド開始、格闘再開。


しっかし、おんなじ映像ばっかりですなあ。体当たり、グルグル、足食いちぎり。画面を反転させているだけですな。やっぱり、痴話ゲンカだったんでしょうか。愛の営みだったんでしょうか。両者もみあったまま、海底へ沈んでいく…。これって、引き分け?


『…ようやく、1800年前の決着がついたな。』 ついてねーよ! 『…誰か聞こえるか?』 シマダ博士は生存していた。喜ぶエマ。『…これは奇跡だ。』



ラストシーンは海岸。イチャつく2人。『…あたし、家庭的じゃないわよ、人魚だから。』 『…海が僕らの家だ。』 ラブラブの2人の前に、教授が現れる。『…新たな冒険だ。北海で未知の生物がいるらしい。』 顔を見合わせて、笑う2人。彼らの冒険は、まだまだ続くのであった…チャンチャン。


特撮のショボさは、まあしょうがないでしょう。でもこの映画、気合いと情熱は充分に感じられる1本です。正月のタコをつっつきながら、酔っ払って観戦しましょう。




新春特別企画、ネタ探まつり第3弾がようやく終了。今回が一番長かったッス。書く方も疲れるけど、読まされる方はもっと疲れるでしょうな。読者の皆様、大変お疲れさまでした。今年にかける桑畑隊長の意気込みを感じていただけたら幸いです。


では、次回から、劇場映画の記事を再開したいと思います。今年に入って、すでに3本見ていますので、近いうちに出すことになるでしょう。くれぐれも、期待しないでお待ち下さい。